2023年12月23日土曜日

086(2205) 歌うカタツムリ:2023.12.23

千葉著「歌うカタツムリ-進化とらせんの物語」
を読んだ。
進化学とマイマイ(カタツムリ)の研究の話である。
マイマイの研究が歴史をおって語られる。
マイマイというローカルな素材が、
進化の原理というグルーバルの証明の材料になる。
適応主義(自然淘汰を重視)と
非適応主義(遺伝的浮動や平衡推移、中立説などを重視)
との論争と趨勢の変化が面白い。
読んでいて興味が惹かれたのは
グールドの進化学とマイマイの研究が紹介されていた。
古生物学から進化学へ論争を挑んで
そこからでてきた断続平衡説も面白い。