地質学と科学教育、そして哲学に興味を持った私がつれづれなるままに読んだ本を記録しています。
三雲岳斗著「M.G.H. 楽園の鏡像」を読んだ。ハードSFでのミステリーである。未来の宇宙ステーションで起こる殺人事件。設定でAIのレプリカントや素材などから事件に関係する宇宙ステーションの機材や装置、無重力、真空などがいい。タイトルのMGHは位置エネルギーのことでこれが運動エネルギーに変換可能であることが事件のトリックにもなる。理系の人間にたまらないハードSFだ。