2015年5月3日日曜日

15(1231) 黄昏の光と影: 2015.03.03

柴田哲孝著「黄昏の光と影」
(ISBN978-4-334-92923-7 C0093)
を読んだ。
年配と若手の刑事が
独居老人の孤独死を探る。
その部屋には発行化した女性の死体もあった。
探るといろいろな歴史といくつも事件があった。
柴田氏の作品としては、
緻密津田があまり個性がない作品となっている。
少々残念だ。
主人公の個性が明確な作品が好みである。

2015年4月28日火曜日

33(1249) WOLF: 2015.04.28

柴田哲孝著「WOLF ウルフ」
(ISBN978-4-04-102740-0 C0093)
を読んだ。
ニホンオオカミの存在を思わせる兆候があり、
実際にオオカミの存在が明らかになる。
しかしそれは純粋のニホンオオカミではなかった。
自然の摂理によって絶滅するが、
その摂理として
本物のニホンオオカミの存在が
あったかもしれないという終わりになる。
この本の存在は知らなかったが、
長男が読みたいというので購入した。
一連の柴田氏の作品は読んでいるので、
読めてよかった。

2015年4月25日土曜日

32(1248) 無駄学: 2015.04.25

西成活裕著「無駄学」
(ISBN978-4-10-603623-1 C0334)
を読んだ。
前著、渋滞学は面白かった。
しかし、こちらは内容的、レベル的にもうひとつだ。
アッと思うような原理や
事実が書かれているわけではない。
無駄をとるためのハウツー本に
なってしまっている気がする。
もう少し学問にして欲しかった。

31(1247) NHK考えるカラス: 2015.04.25

NHK「考えるカラス」製作班編「NHK考えるカラス
「もしか?」からはじまる楽しい科学の考え方」
(ISBN978-4-14-011336-3 C0040)
を読んだ。
NHKのEテレでやっていた科学番組だ。
現在も放送中である。
なかなかおもしろい番組だ。
その番組で募集した
読者からの答えを集めて作成された本だ。
番組ではいろいろ不思議な実験をして、
その実験の答えを述べる途中で切って
あとは自分で考えるという番組だ。
分からないという不満が残るが
それが科学の好奇心を生むのだろう。

2015年4月21日火曜日

30(1246) 心は量子で語れるか: 2015.04.21

ロジャー・ペンローズ著「心は量子で語れるか
21世紀物理の進む道をさぐる」
(ISBN4-06-257251-6 C0242)
を読んだ。
面白いが、難しい。
天才数学のペンローズが、
難解な数学物理から心を語る。
量子重力の理論には
不完全さがあり、
それを目指すべきだという。
切り口が独自でシャープである。
これがペンローズの入門書だから、
次は「皇帝の新しい心」だが、
これがなかなか大変そうなんだが、
いずれチャレンジしたい。

2015年4月16日木曜日

29(1245) 時空と生命: 2015.04.16

橋元淳一郎著「時空と生命
ー物理学思考で読み解く主体と世界ー」
(ISBN978-4-7741-4042-1 C3042)
を読んだ。
前著の「0と1から意識は生まれるか」
の詳細版、発展版である。
前著は読み物風の書き方であったが、
今回の作品は論文調に書いている。
図も多用されている。
なかなかいいが、
少々理解できないところがある。
しかし、重要な指摘をしていると思える。

2015年4月12日日曜日

28(1244) 0と1から意識は生まれるか: 2015.04.12

橋元淳一郎著「0と1から意識は生まれるか
意識・時間・実在をめぐるハッシー式思考実験」
(ISBN978-4-15-050360-4 C0140)
を読んだ。
面白い。
時間を自然、宇宙とどういう関係にあるのか。
それは意識があるから存在するということ。
それを物理的に、どう示すか。
非常の面白いアプローチである。
非常に刺激を受けた。
もう一冊より議論を進めた本があるので
それを読み進めることにする。

2015年4月7日火曜日

27(1243) 公認「地震予知」を疑う: 2015.04.07

島村英紀著「公認「地震予知」を疑う」
(ISBN4-7601-2488-8 C0036)
を読んだ。
大震法は予知が可能である
という前提で成立している。
東海地震も同様だ。
しかし現状では、予知はできないことは
阪神淡路地震、新潟中越地震、東日本地震など
失敗例はいっぱいある。
科学的には予知は不能であることは明らかだ。
それでも政府は言葉を微妙に変えながら
予算をつぎ込んでいる。
その分前に預かっている研究者もいる。
原子力と同じ構造ではないか。
そんなことを警告を発している本である。

2015年4月4日土曜日

26(1242) 偶然の確率: 2015.04.04

アミール・D・アクゼル著「偶然の確率」
(ISBN4-90288-66-5 C0041)
を読んだ。
アクゼルの著書でなおかつ専門としている
確率の本なので期待して読んだ。
短いエッセイのようなもので
確率を簡単に紹介する内容であった。
少々物足りなかった。
できれば、しっかりとした確率の歴史や意義を
紹介する本を書いて欲しいものだ。

25(1241) アンモの地球生命誌: 2015.04.04

小川隆章著「アンモの地球生命誌」
(ISBN978-4-575-30548-7 C0079)
を読んだ。
アンモナイトを主人公にした
生命誌を綴ったものだ。
古代の生物を精密に描いている。
古生物への慈しみを感じる。
全体として生命の連鎖、進化を
考える内容になっている。
ただし、個々の話しは短く深みがなく
もう少しストーリーに仕掛けが欲しかった。

2015年4月2日木曜日

24(1240) 葬式は、要らない: 2015.04.02

島田裕巳著「葬式は、要らない」
(ISBN978-4-344-98158-4 C0295)
を読んだ。
葬式仏教がなぜ生じたのが。
簡素な葬式をするにはどうすればいいのか。
戒名はどうつけるか。
そんな知っているようで知らないことが
わかり幼スク紹介されている。
日本の仏教を中心とした
宗教土壌について考察されている。
軽く読めて面白かった。

2015年4月1日水曜日

23(1239) ウラニウム戦争: 2015.04.01

アミール・D・アクゼル著「ウラニウム戦争
核開発を競った科学者たち」
(ISBN978-4-7917-6526-3 C0040)
を読んだ。
ウランと核、放射能に関する研究者の苦闘。
ウランがエネルギー源や兵器として
使えることを気付き
それを実用化する過程。
核分裂のエネルギーを兵器として利用する過程。
非常にドラマチックに述べられた
ノンフィクションである。
さすがアクゼルと思えるものだ。
しかし、少々訳が気になるとこがあったが。

2015年3月25日水曜日

22(1238) 日本辺境論: 2015.03.25

内田樹著「日本辺境論」
(ISBN978-4-10-610336-0 C0233)
を読んだ。
多様な文化を受け入れている風土。
真名と仮名、表意と表音を融合した言語体系。
多様な人称名詞の使い分け。
翻訳の充実した文化。
厳密さより空気や曖昧さを重視する文化。
西洋合理主義が日本ではうまくいかない理由。
師弟関係も師を選ぶことなく、
すべてを吸収していく心構えがもともとあり
そこから師を超える悟り、学びが発生しうるという考え。
納得できる。
それらすべてが、
日本が位置しているところが
辺境であることで
解読できるという。
なかなか面白い考えで、
日本人には腑に落ちるものだろう。

2015年3月22日日曜日

21(1237) 青函トンネル物語: 2015.03.22

青函トンネル物語編集委員会「青函トンネル物語
津軽海峡の底を掘り抜いた男たち」
(ISBN978-4-330-37613-4 C0265)
を読んだ。
以前函館に行った時、
駅のキオスクで見つけた本である。
インターネットではなかなか知り得ない情報が
いろいろと詳しく書かれていた。
トンネルに従事した人たちがいろいろ原稿を書き、
それを編集したものである。
なかなかリアルな物語であった。

2015年3月15日日曜日

20(1236) 木材・石炭・シェールガス: 2015.03.15

石井彰著「木材・石炭・シェールガス
文明史が語るエネルギーの未来」
(ISBN978-4-569-81797-2 C0220)
を読んだ。
再生可能エネルギーが
どれだけ環境負担を強いているのかが
よく理解できる本であった。
そして現状シェールガスの潜在能力、
エネルギーと電力の関係と
そのベストミックスについてもわかりやすかった。
ただ、書き方が少々鼻につく。
あまり話をしたくない人に思える。

2015年3月13日金曜日

19(1235) 宇宙創造の一瞬をつくる: 2015.03.13

アミール・D・アクゼル著「宇宙創造の一瞬をつくる
CERNと究極の加速器の挑戦」
(ISBN978-4-15-209204-5 C0042)
を読んだ。
CERNの内容、目指しているもの、
素粒子とその究極の姿など、
広くまとめている。
一線級、ノーベル賞科学者にも
多数のインタビューを実施して、
CERNの運転時にも立ち会っている。
アクゼルだからできた本でもある。
なかなか面白かった。

2015年3月7日土曜日

18(1234) 紙とデジタルとノスタルジー: 2015.03.07

出張があるときは、
いつも本を何冊が持っていく。
今回も3冊選んだ。
単行本、新書、文庫だ・
日頃、時間があまりなくて
じっくりと読みたい科学ノンフィクションや
哲学、思想関係の本をメインのの本として持っていく。
それは、単行本が多い。
他に軽い本として新書や文庫。
その他に気分転換用の本も。
すると、3、4冊の本をもっていくことにある。
時には旅先で購入することもある。
荷物になるが仕方がない。

本来であればデジタル版の本を持って行きたのだが、
私は、本をデジタルで読むことができない。
何冊かはデジタルで読んだが、馴染めない。
デジタルで本を読むことは
今のところあきらめている。
うちの大学の情報系の先生にいわせると、
デジタルで読める読めないは
単に慣れの問題だという。
若者はデジタル本を抵抗なく受け入れているのは、
それに慣れているからだという。
私は紙でないと、なんとなくじっくりと読めない。

デジタルの利点は理解している。
iPadの初期ロットの予約注文で購入。
その便利さは理解したし、
今では3台を保有し、
3台とも使用している。
しかし、これで本を読むに至っていない。
SONYのREADERの最初のバージョンを買った。
何冊か読んだが、やはり馴染めなかった。
データの転送のあまりの遅さに読む以前に
使用を諦めた。
そして、いまだに紙媒体での読書が継続している。
私の世代はこれでいいのだろう。
目に見る形、手に取れる形、
ページに触り、捲り、折れ目を入れる。
デジタルで達成されていることもある。
しかし、紙の本には、
デジタルでは出てこない感触、感慨がある。
これは読書の意義の一部ではないか。
本には、中古の流通体系がある。
中古の本に、
古さ、歴史、風格、過ぎ去った時間を感じ、
前の持ち主の痕跡を感じることもある。
しかし、これは紙媒体への
単なるノスタルジーなのかもしれない。
本を持つことには、
そんな物質へのノスタルジーや感覚をも
一緒に持つことなのではないだろうか。
すべては、個人の心の趣の範疇かもしれない。
私は、そのノスタルジーから逃れられないのだ。
本には多分にノスタルジーが含蓄されているのだから。

17(1233) 中村修二 ノーベル物理学賞受賞までの闘い: 2015.03.07

杉田望著「中村修二 ノーベル物理学賞受賞までの闘い
日本を捨てた男が日本を変える」
(ISNB978-4286-16117-4 C0195)
を読んだ。
小説仕立ての物語だ。
中村氏については知っていることばかりであったが、
弁護士については初めて知った。
文庫本だが、誤字脱字がいくつか見つかったので
少々気になった。
小説としてもノンフィクションとしても
少々物足りない気がした。

2015年3月4日水曜日

16(1232) ぼくの住まい論: 2015.03.04

内田樹著「ぼくの住まい論」
(ISBN978-4-10-330012-0 C0095)
を読んだ。
定年退職をして、
借家住まいから自宅兼道場を立てた。
凱風館という。
こだわりながら成り行きに任せつつ
自宅を建てた。
内田氏の生き方がよく分かる書であった。
ただし、私には真似ができない姿勢でもある。

2015年3月1日日曜日

14(1230) いちえふ(2): 2015.32.01

竜田一人著「いちえふ
福島第一原子力発電所労働記(2)」
(978-4-06-388396-1 C)
を読んだ。
前号につづく実体験に基づくマンガだ。
著者は2012年末まで働き
2014年夏からまだ働き出した。
この話は2012年末までの話だ。
記憶だけに基づき、
テロ防止のための詳細に書けない部分もあるそうだ。
過酷さとデマ、風説などが混じっていることがわかる。
なかなか面白い作品だ。

2015年2月26日木曜日

13(1229) 呼鈴の科学: 2015.02.26

吉田武著「呼鈴の科学」
(ISBN978-4-06-288244-6 C0242)
を読んだ。
吉田武の著作は強い。
古武士のような精神性を感じる。
ポリシーと主張を
全面に出して書かれている。
彼の本業である理工学分野での
作品となっている。
しかし、歳だろうか。
もと電子少年の私は、今では電子少年に戻れない。
実は、若い頃の回想を含む文章を
現在執筆中なので
少々驚きをもって読んだ。

2015年2月20日金曜日

12(1228) 神は妄想である:No. 5147 2015.02.20

リチャード・ドーキンス著「神は妄想である
宗教との決別」
(ISBN978-4-15-208836-5 C0040)
を読んだ。
ページも内容も重厚で読み応えがあった。
丸2週間かけて読んだことになる。
西洋の多数の知識人たちが
このような本を読んでいる。
グールドの時にも感じたが
西洋諸国の知的レベルの高さがわかる。
そして書ける人も輩出していることも
知的階級を抱えていることもすごい。
この本は、グールドとは違って、
完全に宗教を否定しているものである。
無宗教のすすめである。
宗教の一番の問題は
子どもは、親や家庭、コミュニティ、
民族、国の影響下で
簡単に宗教的思想に染まっていき
大人になっても抜け出れないというものである。
宗教の無限ループに入り込んでいく。
現在の世界では原理主義的宗教をもつ民族、
コミュニティや国会大きな問題となっている。
その背景が洗脳的宗教である。
重厚な論であるが、面白かった。

2015年2月7日土曜日

11(1227) 死なないやつら: 2015.02.07

長沼毅著「死なないやつら
極限から考える「生命とは何か」」
(ISBN978-4-06-257844-8 c0245)
を読んだ。
なかなかおもしろかった。
生命の起源に関するアイディアもなかなかいい。
しかし、なぜか全般的にぱっとしないのは、
なぜだろうか。

2015年2月5日木曜日

10(1226) 生物部な毎日: 2015.02.05

桝太一著「理系アナ桝太一の生物部な毎日」
(ISBN978-4-00-500780-6 C0245)
を読んだ。
時間ができたので本屋を覗いたら目についたので
時間つぶしになると思い読んだ。
短いの移動や待時間で読めた。
軽るすぎるので、
もう少し中身を刻しても良かったのではないだろうか。

2015年2月1日日曜日

9(1225) 防壁: 2015.02.01

真保裕一著「防壁」
(ISBN4-06-264911-X C0193)
を読んだ。
4つの短編からなら作品集だった。
公務員でも、危険にさらされる。
警視庁SP、自衛隊の不発弾処理係、
海上保安庁の救難救助員、消防士が
それぞれ主人公の作品である。
単に公務員が主人公であるだけでなく、
公務と女性関係が織りなす綾が描かれている。
あまり短篇集はすきではないが、
面白かった。

2015年1月29日木曜日

8(1224) デッド・エンド: 2015.01.29

柴田哲孝著「デッド・エンド」
(ISBN978-4-575-23860-0 C0093)
を読んだ。
面白い。
囚人が刑務所から脱伍する。
凄くシンプルな方法でおこなう。
実はこの脱走犯が主人公で
知能が高く、行動力もある。
巨大なインサイダー取引による陰謀を
暴こうとして嵌められて
犯人として刑務所に逃れた。
脱走してからその巨悪を暴こうとする。
ストーリーはいろいろな伏線が錯綜する。
面白かった。
柴田の作品にはずれはない。

2015年1月26日月曜日

7(1223) 流星ひとつ:No. 5123 2015.01.26

沢木耕太郎著「流星ひとつ」
(ISBN978-4-10-327516-9 C0095)
を読んだ。
藤圭子が芸能界を引退する直前に
インタヴューをして
ノンフィクションにしたものだ。
会話だけで構成されいている本だ。
しかし、この本は、30年間出版されずに
藤圭子のものと一冊だけ
オリジナル原稿が製本されて渡されたそうだ。
沢木の手元にはコピーだけが残されていたようだ。
そして藤圭子か投身自殺した後、
関係者や子どもに若いころの藤圭子を伝えるために
出版したという。
藤圭子の歌手時代は知っているが、
詳しくは知らなかったが、
一人の人間として興味あるい人生であった。

2015年1月23日金曜日

6(1222) ぼくは上陸している 上: 2015.01.23

スティーヴィン・ジェイ・グールド著
「ぼくは上陸している 上
進化をめぐるたびの始まりの終わり」
(ISBN978-4-15-209231-1 C0045)
を読んだ。
グールド最後のエッセイ集だ。
読むのがもったいなく置いておいた。
2011年に出てすぐ上下巻を購入した。
1週間ほどかけて読んだ。
読み応えがある内容だ。
集中して読まないと
なかなか理解できない内容だ。
はやりグールドはすごい。
あと一巻残っているので
それはまたしばらくしてから読もう。

2015年1月17日土曜日

5(1221) 地球システムを科学する: 2015.01.17

伊勢武史著「地球システムを科学する」
(ISBN978-4-86064-376-8 C0044)
を読んだ。
システム科学で地球環境を考える研究者で
その紹介をする本であった。
ありきたりの論理なので
新鮮味はなく、共感ができなかった。
まあ、研究者の考えを
示したいのだろう。

2015年1月13日火曜日

4(1220) 四人はなぜ死んだのか: 2015.01.13

三好万季著「四人はなぜ死んだのか
インターネットで追跡する「毒入りカレー事件」」
(ISBN4-16-765608-6 C0195)
を読んだ。
著者が中学生3年生の夏休みに
和歌山毒入りカレー事件が起こった。
夏休みの宿題として、
それを調べることにした。
すると、保健所、病院、警察の患者に対する
対処のミスがあった。
そんなことは、中学生が、
書籍やネットを使って
調べると、すぐにわかることだった。
レポートを整理して
文藝春秋に持ち込んだら
記事になり、最終的に読者賞をとった。
それが本になり、文庫本にもなった。
文庫本では中学生2年生の時の
レポートも掲載されていたが、
なかなか面白かった。
今どうしているか、興味があるが、
どうなんだろう。

2015年1月11日日曜日

3(1219) 粘菌 偉大なる単細胞が人類を救う: 2015.01.11

中垣俊之著「粘菌 偉大なる単細胞が人類を救う」
(ISBN978-4-15-660984-0 C0245)
を読んだ。
粘菌の行動原理に知性を見出し、
それを物理の方程式や原則で導こうという試みは面白い。
科学と自然の境界にあり、
科学が切り捨ててきた領域に見える。
こんな研究は非常に面白いだろうと想像できる。
ただし、その背景には
科学としての積み上げられた実績と
失敗から培われた経験とがあるからだろう。
なかなか面白い本であった。

2015年1月9日金曜日

2(1218) サイコパス: 2015.01.09

柴田哲孝著「サイコパス」
(ISBN978-4-19-86311-6 C0093)
を読んだ。
元FBIの捜査官のエミコ・クルーニルと
西新宿署の刑事、城島秀明が
別々に犯人を追っていく。
ただし、その犯人は
エミコの近くにいる人物であった。
サイコパスという精神病の区分は
明瞭ではなく
人間固有の特性ではないか、
という柴田の主張は理解できる。

2015年1月4日日曜日

1(1217) ビブリア古書堂の事件手帖 6: 2015.01.04

三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖 6」
(ISBN978-4-04-869189-5 C0193)
を読んだ。
今回は長編で、太宰治の「晩年」をめぐる物語である。
「晩年」という稀覯本をめぐって、
執着している人物たちの物語が、
その関係者の過去の物語とリンクする。
稀覯本を扱う主人公たちが攻防を繰り返す。
今回は栞子ではなく
五浦が傷を負うことになる。
面白かった。
すぐに読めるはずだったが、
諸事情でなかなかはかどらなかった。

2015年1月1日木曜日

0(1216) 番号のリセット: 2015.01.01

今年から、番号のリセットをすることにした。
以前、このリストに入っていない読書メモが39冊あった。
それはホームページに示していたものだ。
しかし、それを今年から加えてトータル数を示すことにした。
ブログも変更していくことにする。

2014年12月31日水曜日

読書メモ: 2014.12.31

今年は、145冊の読書メモをした。
中でも小説をよく読んだ気がする。
精神的に疲れていると、
気分転換に小説を読んでしまう。
専門書はなかなか読まなくなった。
必要で目を通す専門書は多数ある。
購入してる本でみると、
専門書の方へ使用している
金額の方が多いだろう。
娯楽のための本は、
古本で購入することが多いので、
使用金額は以前と比べると
少なくなっているはずだ。
しかし購入冊数は
多くなっているような気がする。
書店で見て、思いつきで
買う本がかなり少なくなってきた。
街に出なくなったせいもあるのだろ。
ネットで選んで関連したテーマの本を
購入することが多くなった。

最近の研究者の傾向として、
専門書より一般向けの
新書などでの出版が
多くなってきたような気がする。
新書でも論文ではないが、
最新情報が紹介され、
そこに著者のアイディアが提示されている。
なかなかおもしろ状況である。
科学好きの市民や、初学者、
知的好奇心を満たしたい人には
非常にいい状態である。

145(1176) 地球はどうしてできたのか: 2014.12.31

吉田晶樹著「地球はどうしてできたのか」
(ISBN978-4-06-257883-7 C0244)
を読んだ。
コンピュータによるマントルの
シミュレーションからみた
地球の仕組みを考えた本である。
大陸移動のメカニズム、
マントル対流の実態を知る方法を
まとめたものである。

2014年12月26日金曜日

144(1175) The Profiler: 2014.12.26

柴田哲孝著「The Profiler
悪魔は天使の胸の中に」
(ISBN978-4-19-893159-9 C0193)
を読んだ。
もとFBIのプロファイラーと
日本の刑事がネットをもちいた
サブリミナル効果を利用した
殺害計画の犯人と戦う話しである。
なかなか面白かった。

2014年12月24日水曜日

143(1174) 銀座ブルース: 2014.12.24

柴田哲孝著「銀座ブルース」
(ISBN978-4-575-51447-6 C0193)
を読んだ。
戦後の数年間に起こった、
不思議な事件、帝銀事件、山下国鉄総裁事件、
昭電疑獄事件、小平事件など
現実にあった事件や
実在の刑事や裏で動いた人物などが
登場して物語がすすむ。
短篇連作集だが
共通する何人かの登場人物が
物語が進み、事件の時系列とともに
人の関係も進む。
この作家はやはり面白い。

2014年12月21日日曜日

142(1173) 西川麻子は地理が好き: 2014.12.21

青柳碧人著「西川麻子は地理が好き」
(ISBN978-4-16-790221-6 C0193)
を読んだ。
地理を題材にした
小さなミステリーの短篇集である。
地理の知識をいろいろ使った謎解きが使われている。
まあ、それに力を入れすぎたせいか、
ミステリー時代の謎は深くない。
他の青柳の作品と同様、
軽いミステリーである。

2014年12月19日金曜日

141(1172) 気候変動はなぜ起こるのか: 2014.12.19

ブロッカー著「気候変動はなぜ起こるのか」
(ISBN978-4-06-287846-2 C0244)
を読んだ。
オーシャン・コンベアーモデルを
提唱した研究者が書いた
一般向けの本である。
最終氷期から現在の間氷期への
転換をテーマとしている。
1000年周期の海洋循環を
水温と塩分濃度(熱塩循環)が
原因であるという説である。
しかし、この本から、
大きな気候変動の原因究明することの
難しさがよくわかる。
生涯をかけて研究している
多くの人の努力をもってしても、
結論にはいたらないのだ。

2014年12月14日日曜日

140(1171) 木嶋先生の静かな世界: 2014.12.14

森博嗣著「木嶋先生の静かな世界」
(ISBN978-4-06-21-6636-2 C0093)
を読んだ。
いい本である。
森氏の本はミステリィ以外では
あまり読んだことがなく、
読むの自体も久しぶりだ。
この本は久しぶり感動した本である。
静かだが頭脳の巨人である木嶋先生と
そこに配属され研究者というものに
成長していく主人公の精神的な成長を描いている。
静かだが、そこには壮絶な精神性が蠢いている。
私も大学院時代に、
こんな気持の時があったことを思い出させてくれた。

2014年12月12日金曜日

139(1170) 地球外生命: 2014.12.12

長沼毅・井田茂著「地球外生命
われわれは孤独なのか」
(ISBN978-4-00-431469-1 C0244)
を読んだ。
なかなか面白い本であったが、
専門や考えの違う研究者が
一つのテーマについて書くのはいい。
しかし、この本に関しては、
別々に書いたほうが面白かった。
お互いの専門に踏み込まないような
遠慮があったり、
思い切った意見表明が
されていない気がする。
二人とも十分一冊の本が書け
そこそこ売れるものになはるはずなので、
それぞれで書いて欲しかった。

2014年12月8日月曜日

138(1169) 1たす1は2にならない: 2014.12.08

三浦つとむ著「1たす1は2にならない」
(ISNM4-7503-2396-9 C0010)
を読んだ。
子ども向けの生き方、考え方の本である。
失敗をどう考えるか、
ものごとにはひとつの見方、考え方ではなく、
いろいろものがあることをしめしている。
いろいろな視点で書かれている。
もうひとつわかりにくい本だ。

2014年12月3日水曜日

136(1167)とうさんは、大丈夫: 2014.12.03

佐川光晴著「とうさんは、大丈夫」
(ISBN978-4-06-216107-7 C0093)
を読んだ。
児童相談所の児童福祉司が
ストレスでうつ病にかかる。
治療をして復帰するときに、
児童養護施設でリハビリを兼ねて働き出す。
自主的に1週間の当直をかってでる。
幻聴や妄想が現実と錯綜して
トラブルをおこすぎりぎりのところまでいく。
家族との電話やメール、コミュニケーションで
なんとか踏みとどまっている。
そして1週間の当直を終えて
作品も終わる。

2014年11月30日日曜日

135(1166) 漂流者たち: 2014.11.30

柴田哲孝著「漂流者たち」
(ISBN978-4-396-63417-9 C0093)
を読んだ。
3.11直後に依頼受けた私立探偵の
神山健介を主人公とするシリーズである。
被災地を彷徨う容疑者。
それを追う探偵と女性。
被害者を私立探偵が追ううちに
実は黒幕に嵌められていることがわかってくる。
なかなか面白い。

2014年11月28日金曜日

134(1165) 秋霧の街: 2014.11.28

柴田哲孝著「秋霧の街」
(ISBN978-4-396-63385-1 C0093)
を読んだ。
神山健介の探偵物語である。
新潟で殺人事件の被害者の依頼で探ると、
行方不明の被疑者や混血の女性、
ロシアや腐敗警官など
巨悪がだんだん明らかになってくる。
一個人がその巨悪を
崩壊させるというストーリである。
なかなか面白い。
柴田の書く小説は
どれも私の好みにあっているようだ。

2014年11月25日火曜日

133(1164) ベイジン 下: 2014.11.25

真山仁著「ベイジン 下」
(ISBN978-4-344-41469-3 C0193)
を読んだ。
重要人物の逮捕、北京オリンピックの開催
原子力発電の完成。
そして逮捕におけるどんでん返しと原発事故。
ストーリは大きく展開する。
原発事故は、
福島第一原発の事故を思い浮かばせる。
似たパターンで事故が起こる。
この小説は事故前に書かれたものだ。
事故処理の最中で話が終わる。
嫌な終わり方だ。

2014年11月22日土曜日

132(1163) 失敗学のすすめ: 2014.11.22

畑村洋太郎著「失敗学のすすめ」
(IBSN978-4-06-210346-6)
を読んだ。
失敗から学ぶ重要性を示した本である。
主張は理解できる。
畑村氏の活躍も知っている。
だからこの重要性もわかる。
しかし、なぜが学ぶ気がしない。
どうしてだろうか。

131(1162) ベイジン 上: 2014.11.22

真山仁著「ベイジン 上」
(IBSN978-4-344-41468-6 C0193)
を読んだ。
最新で最大の原子力発電所の
建築を巡る小説である。
中国の現状を反映した
危機感がリアリティをもって描かれている。
なかなか面白い。

2014年11月19日水曜日

130(1161) 永遠の誓い: 2014.11.19

佐川光晴著「永遠の誓い」
(ISBN4-06-212990-6 C0093)
を読んだ。
県職員から中学校教員になった夫と
地元で生まれ育った保育士の妻。
小説は2部にわかれていて、
夫の視点で結婚と中学校教師の生活と
そこで起こる事件が夫婦に亀裂を生む。
次に妻の視点で
事件以降の短い期間の話がすする。
生活に密着した視点の転換が面白い。

129(1160) 悟浄出立: 2014.11.19

万城目学著「悟浄出立」
(ISBN978-4-10-336011-7 C0093)
を読んだ。
短篇集で、
西遊記の沙悟浄、
三国志の趙雲、
四面楚歌の虞美人、
秦の刺客と同名の役人、
司馬遷の娘と、
有名な物語や歴史の人物で
主役じゃない人たちを取り上げたものだ。
中国色をきっちりと出せているので、
それなりの取材がされている。
読み応えがあった。

2014年11月15日土曜日

128(1159) 異聞太平洋戦記: 2014.11.15

柴田哲孝著「異聞太平洋戦記」
(ISBN978-4-06-216722-2 C0093)
を読んだ。
短篇集だが、
第二次世界大戦の日本軍のミステリーを
小説として可能性を示している。
どこまで事実でどこまらフィクションなのかが
歴史に詳しくないので、わかならない。
しかし、それでも面白い。
なかなかの力量である。

2014年11月11日火曜日

127(1158) 小泉政権―非常の歳月: 2014.11.11

佐野眞一著「小泉政権―非常の歳月」
(ISBN4-16-734007-0 C0195)
を読んだ。
異形の総理である小泉を
政権在籍中に書いたルポをまとめたものである。
小泉自身より秘書の飯島勲、
政権の生みの母ともいうべき田中真紀子、
女系一家を背負う姉の信子を
書き、そして小泉純一郎の本質に迫るものだ。
綿密な取材にもとづいたノンフィクションであった。

2014年11月7日金曜日

126(1157) 牛を屠る: 2014.11.07

佐川光晴著「牛を屠る」
(ISBN978-4-575-71417-3 C0195)
を読んだ。
佐川氏の実際の屠殺場での
仕事についての話を書いたものだが。
「生活の設計」の背景になっているものである。
被差別などの問題をはらむ職業なので
それにからんだ背景を
だれもが想像するのだが、
佐川氏はまったくその気がないようだ。
ただたんに体を使って働くこと。
仕事には自分の技術が
仕事の効率や出来栄えに反映される。
ひらすら体を使って働くことが
佐川氏の喜びになるという。
それを素直に書いた作品であった。
佐川氏の書く本は実体験があるので面白い。

2014年11月6日木曜日

125(1156) 初恋よ、さよならのキスをしよう: 2014.11.06

樋口有介著「初恋よ、さよならのキスをしよう」
(ISBN4-488-45902-1 C0193)
を読んだ。
ミステリーだが、会話が洒脱なところがいいが、
今回の作品はそれほどではなかった。
主人公の柚木のだらしなさが際立っていた。
ミステリーとしては、比較的単純だが、
彼の作品の面白さは、
主人公の視点だけで書かれている点である。
著者や他者の視点が全く入っていない。
これは、気にしなければ気づかないが、
なかなか面白い試みである。

2014年11月2日日曜日

124(1155) チャイナ・インベイジョン: 2014.11.02

柴田哲孝著「チャイナ・インベイジョン」
(ISBN978-4006-218066-5 C0093)
を読んだ。
中国に関する日本の尖閣問題、
水源地、不動産の購入などの話題をもとに、
中国の脅威を小説としてまとめたものだ。
終わりが戦争への突入となり、
後味の悪いものであるが、
現実に近いシナリオに見える。
それが恐ろしさを増す。
前作の中国毒に通じる恐ろしさがある。

2014年10月29日水曜日

122(1153) 人生で大切なこと: 2014.10.29

伊藤元重著「東大名物教授がゼミで教えている
人生で大切なこと
(ISBN978-4-492-04550-3 C0034)
を読んだ。
ハウツーものである。
ゼミの運営などを交えて
語られる本なのか思ったが、
そうではなかった。
そのため少々期待がはずれだった。
まあ、ハウツー本なので
いろいろないい言葉は内容があったが、
思い起こすと、はとんど心に残っていない。
ハウツーものを読むときは
自分の気持ちと一致しなければ
心に刺さらないのだろうな。

2014年10月19日日曜日

120(1151) 縮んだ愛: 2014.10.19

佐川光晴著「縮んだ愛」
(ISBN978-4-06-2760720-0 C0193)
を読んだ。
不思議な小説である。
小学校で特別支援学級を受けつも教員が主人公ある。
成人した昔の教え子をたまたま出会い、
その若者と交流がはじまる。
家族との亀裂ができていたが、
そのそれが埋められそうに見えた時、
若者が襲われ植物状態になる。
妻がその若者を面倒を見るという。
そんなとき、主人公は若者を妻の前で乱暴に扱う。
警察が、暴行犯として主人公逮捕する。
主人公は暴行はしていないのに、
妻のために罪をかぶる。
不思議な小説で、
何があったのが、なぜ罪をかぶるのかが書かれていないのだ。
いろいろな想像ができるストーリであるが、
少々気になる終わり方だ。

2014年10月17日金曜日

119(1150) ぼくたちは大人になる: 2014.10.17

佐川光晴著「ぼくたちは大人になる」
(ISBN978-4-575-51480-3 C0193)
を読んだ。
高校生の主人公が
いくつかの事件、出来事、人間関係の変化を
契機に少しずつ、成長してくいく話である。
奥深い内容で、どう成長しているのかは
一言で言えないし、
人によって違ってくるだろう。
まあ、このような読者によって
違った思いを生み出すもの文学なのだろう。

2014年10月15日水曜日

118(1149) 中国毒: 2014.10.15

柴田哲孝著「中国毒」
(ISBN978-4-334-76707-5 C0193)
を読んだ。
複雑に入り組んだストーリー仕立てで
なかなか面白い。
そして本当にあった事件や出来事を背景に
フィクションが織り交ぜられている。
そのフィクションも、実際に起こりそうなことである。
中国の食品に恐怖がでてくる物語だ。

2014年10月8日水曜日

117(1148) おれたちの故郷: 2014.10.08

佐川光晴著「おれたちの故郷」
(ISBN978-4-08-771563-7 C0093)
を読んだ。
連作の小説の一部の簡潔となっている。
高校2年生の陽介と卓也。
別々の学校に進んで卓也はバレーボールで
日本一、日本選抜にも選ばれ活躍している。
出身の施設の閉鎖の危機が訪れる。
恵子おばさんの様子もおかしい。
そんな状況に翻弄される17歳の青年の
気持ちが揺れ動くストーリが展開する。

2014年10月6日月曜日

116(1147) おれたちの約束: 2014.10.06

佐川光晴著「おれたちの約束」
(ISBN978-4-08-771516-3 C0093)
を読んだ。
今回は、児童施設のおばさんが主人公ではなく
おいの陽介の話だ。
仙台の私立高校に進学して寮に入った
1年生のときの物語だ。
夏の学園祭の時に大地震があり
東北が震災を受けたという設定だ。
最後に短編として、
おばさんの物語が収められている。

2014年10月4日土曜日

115(1146) 真夜中の神話: 2014.10.04

真保裕一著「真夜中の神話」
(ISBN978-4-16-713110-4 C0193)
を読んだ。
飛行機事故で唯一の生き残りの女性研究者が
熱帯奥地で不思議な治療をうけて回復した。
それが超音波でイルカのセラピーと通じるものがあり
治癒効果があることを体験的に悟った研究者が
その秘密を探ろうとしていくと、
いろいろな思惑をもった人物が
その人物を追い始めるという内容である。
なかなか面白かった。

2014年9月27日土曜日

114(1145) おれたちの青空: 2014.09.27

佐川光晴著「おれたちの青空」
(ISBN978-4-08-745147-4 C0193)
を読んだ。
「おれたちのおばさん」の続編で
登場人物のおばさん、卓也
そして主人公の陽介の物語が、
短編中編として書かれている。
なかなかおもしろい。
さらなる続編もあるようだ。
いずれ読んでみたい。

2014年9月25日木曜日

113(1144) おれのおばさん: 2014.09.25

佐川光晴著「おれのおばさん」
(ISBN978-4-08-745050-7 C0193)
を読んだ。
なかなか痛快なおばさんである。
やはり人間としての弱さも
いい年して叶えたい夢もある。
設定や人物にリアリティがあるので
私生活を反映した小説かと思えるほどであった。
しかし、フィクションのようだ。
続編があるのでそれを読みだした。

2014年9月24日水曜日

112(1141) 青い鳥: 2014.09.24

重松清著「青い鳥」
(ISBN978-4-10-134926-8 C0193)
を読んだ。
中学校のいじめにかかわる生徒の
揺れ動く心と吃語の非常勤教師の
不思議な交流がえがかれている。
難しい問題でなぜ解決できているのが
言葉にできないような結末がいろいろある。
答えのない問題提起も小説の重要な役割だ。

111(1140) 冬蛾: 2014.09.24

柴田哲孝著「冬蛾」
(ISBN978-4-396-33893-0 C0193)
を読んだ。
私立探偵神山健介シリースの
四季をタイトルにいれた3作目である。
秋もあるのだが、
まだ入手していない。
横溝正史の田舎の集落で
因習にまみれた不思議な現場でのミステリーだ
なかなか面白い。

2014年9月19日金曜日

110(1139) 早春の化石: 2014.09.19

柴田哲孝著「早春の化石」
(ISBN978-4-396-33741-4 C0193)
を読んだ。
私立探偵神山健介のシリーズの第2弾である。
白河を舞台にしているが、
福島県の場所が点々とと登場する。
主人公や舞台、おなじみの登場人物が
登場していく、シリーズとなっている。
本格的なミステリーである。

2014年9月15日月曜日

109(1138) 海獣の子供: 2014.09.15

五十嵐大介著「海獣の子供」
(1:ISBN978-4-09-188368-1 C9979
2:ISBN978-4-09-188369-8 C9979
3:ISBN978-4-09-188422-0 C9979
4:ISBN978-4-09-188470-1 C9979
5:ISBN978-4-09-188590-6 C9979)
を読んだ。
不思議な物語である。
そして何か壮大な物語である。
不思議で繊細なタッチと大胆なタッチ。
つぎつぎとの不思議な画面が連続する。
マンガとしては非常に難しい連載であったろうが
最後までその姿勢を通し、
完結できたのがすごい。
単純で痛快なストーリーもいいが、
重奏的で、難解で、
でも、どこか心惹かれる物語も時には必要だろう。

2014年9月14日日曜日

108(1137) 四国西南地域の自然: 2014.09.14

山本恒男・澤良木庄一著「四国西南地域の自然
-地質・地形と植生-」
を読んだ。
調査中に読んだ本だ。
簡素な記述であるが、
手書きの図がなかなか味があっていい。
ただし、専門家が参考にするような内容ではなかった。

2014年9月11日木曜日

107(1136) 誘拐の果実 下: 2014.09.11

真保裕一著「誘拐の果実 下」
(ISBN4-08-747880-7 C0193)
を読んだ。
調査前に読み終えた本だ。
上巻に続いて読んだ。
なかなか面白かった。

106(1135) 世界でもっとも美しいい10の科学実験: 2014.09.11

ロバート・P・クリーマ著
「世界でもっとも美しいい10の科学実験」
(ISBN978-4-8222-8287-5 C0014)
を読んだ。
旅行中に読み終えた本だ。
以前買って読もうと思っていたが
なかなか読めずにいた本でもあった。
雑誌で読者投票による10個の実験を選び
それに独自の解説を加えたものである。
科学史に関するものもあるが、
なかなか面白い本であった。

2014年9月9日火曜日

105(1134) 化学探偵Mr.キュリー2: 2014.09.09

喜多喜久著「化学探偵Mr.キュリー2」
(ISBN978-4-12-205990-0 C1193)
を読んだ。
2作目で、関係者が同一で少しずつ話が展開するb。
化学の話題を用いたミステリーだ。
なかなかおもしろいが、
深みに欠ける。

2014年9月6日土曜日

104(1133) 「科学的思考」のレッスン: 2014.09.06

戸田山和久著「「科学的思考」のレッスン
学校では教えてくれないサイエンス」
(ISBN988-4-14-088365-5 C0240)
を読んだ。
面白い。
市民が身につけるべき科学リテラシーであるが、
科学をするものも読むべきである。
市民と大衆との違いも面白かった。
もう一度メモを取りながら
読もうかと思っている。

2014年9月3日水曜日

103(1132) 渇いた夏: 2014.09.03

柴田哲孝著「渇いた夏」
(ISBN978-4-396-33593-9 C0193)
を読んだ。
私立探偵神山健介のシリーズの第一弾である。
柴田哲孝は「山下事件 最後の証言」という
ノンフィクションの作家である。
小説もいろいろ書くので読んでいるが、
動物者が多い。
これは、純粋にミステリーであった。
探偵の生い立ちを絡めた作品である。
やはり面白い。
この作家の作品も間違いがないようだ。

2014年9月1日月曜日

102(1131) 釧路湿原: 2014.09.01

釧路市地域史資料室編「新版 釧路湿原」
を読んだ。
この本も釧路に校務でいった時
ホテルの売店にあった資料であった。
地形と地質、そして生い立ちを読んだ。
コメントはせず。

101(1130) 根釧台地と釧路湿原の地質: 2014.09.01

岡崎由夫著「根釧台地と釧路湿原の地質」
を読んだ。
釧路に校務でいった時
ホテルの売店にあった地質の資料であった。
2010年に発行されているが
内容的にあまり新しくない。
しかし、貴重な資料なので購入した。

100(1129) 宇宙になぜ我々は存在するのか: 2014.09.01

村山斉著「宇宙になぜ我々は存在するのか」
(ISBN978-4-06-257799-1 C0244)
を読んだ。
村山氏の本はわかりやすい。
そして謙虚に科学を語る。
こんな優れた研究者がいるのだ
関心をする。
この本は、必然性が
物理的法則にそなわっているかどうかということを
4つの力と素粒子の関係、
つまりは大統一理論(超ひも理論)へのルートが
わかりやすく語られている。
ヒッグス粒子などを含めて語られるので
興味深い。

2014年8月29日金曜日

99(1128) 誘拐の果実 上: 2014.08.29

真保裕一著「誘拐の果実 上」
(ISBN978-4-08-747879-2 C0193)
を読んだ。
上巻では、導入に幼児の誘拐未遂事件、
本編では2つの誘拐事件がおこる。
いずれも犯人の要求は叶えられず
人質も帰ってくる。
これらがどうなるが、非常に気になる。
これが真保氏の作品の見せ所だ。
つづけて後編を読み出す。

2014年8月27日水曜日

98(1127) こんな夜更けにバナナかよ: 2014.08.27

渡辺一史著「こんな夜更けにバナナかよ
筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」
(ISBN978-4-16-783870-6 C0195)
を読んだ。
渡辺氏のはじめての書籍である。
長い時間をかけて取材し、
そして自分自身も取材対象と友人関係を築き
ボランティアの一員となっていく。
取材でありながら、
渦中の一員となってる。
長い取材と執筆期間をかけてできた本である。
完成前に鹿野氏がなくなる。
渡辺氏も悔やんだであろう。
しかし、まだ鹿野氏との関係は終わっていない。
母親とボランティアの関係、
そして彼らと渡辺氏の関係も継続している。
文庫本のあとがきでも
10年後の関係者たちを再度取材をしている。
徹底した「取材」、あるいは人間関係を
維持しながら、このルポは今も進行中である。
このような本は、貴重で
なかなか書けないタイプのものだろう。

2014年8月26日火曜日

97(1126) 「自分」の壁: 2014.08.26

養老孟司著「「自分」の壁」
(ISBN978-4-10-610576-0 C0210)
を読んだ。
この著者にはよくある
口述筆記による著作である。
読んでいるとわかりにくい内容である。
以前ラジオで話を聞いた時は
納得できる内容であったが、
書籍になると主張がわかりにくい内容になる。
養老氏はしっかりと読みやすい文章をかけるのに
このようなわかにくい
口述筆記の本の書き方をするのは
自分の業績を低めるような気がする。
ベルトセラーを出しているが
それも読みにくい気がしたのだが。

96(1125) 養老孟司の大言論 I: 2014.08.26

養老孟司著「養老孟司の大言論 I
希望とは自分が変わること」
(ISBN978-4-10-130838-8 C0195)
を読んだ。
季刊誌連載のエッセイを
3冊に分けて本にしたものだが。
なかなか面白い論点がある。
それよりも養老氏の個性の強さが引き立っている。
しかし、この個性は組織の中では生きづらいだろう。
よく東大教授を長年勤められたと思える。
逆にかつての東大だったから勤められたのだろう。
今の大学では
なかなか受け入れらない個性かもしれない。
主張自体は面白い。

95(1124) かむろば村へ: 2014.08.26

いがらしみきお著「かむろば村へ」
(ISBN978-4-09-181810-2 C9979
ISBN978-4-09-182058-7 C9979
ISBN978-4-09-182306-9 C9979
ISBN978-4-09-182446-2 C9979)
を読んだ。
脱サラした若者が田舎に引っ越していきた。
お金を嫌う若者が
お金を使わない生活をはじめるが、
田舎の人たちがそれを支えていく。
中には不思議な人や不思議な人間関係がある。
少々ストーリに難のあるところもあったが
なかなか面白かった。

2014年8月20日水曜日

94(1123) 博物館のファントム: 2014.08.20

伊与原新著「博物館のファントム
箕作博士のミステリ標本室」
(ISBN978-4-08-771545-3 C0093)
を読んだ。
架空の国立自然史博物館を舞台にした物語である。
古い収蔵庫に住む学芸員と
新人のコンピュータを扱うDNA解析の学芸員
を中心にした物語である。
博物館ものでなかなか面白いものがないのだが、
これは面白い。
やはり科学を背景にした
伊与原氏の作品は面白い。

2014年8月19日火曜日

93(1122) 奇跡の人: 2014.08.19

真保裕一著「奇跡の人」
(ISBN4-10-127022-8 C0193)
を読んだ。
やはり真保氏の小説は面白い。
ただし、この話は重い。
植物状態になった青年が蘇る。
ただし過去の記憶はすべてなくなり、
親もその過去を消していた。
退院後、自分の過去を探し始める。
すると悪い時代の過去、
そして何度かのどんでん返しを繰り返しながら
大円団に向かう。

2014年8月16日土曜日

92(1121) 天上の弦: 2014.08.16

山本おさむ著「天上の弦」
(ISBN4-09-187111-9
ISBN4-09-187112-7
ISBN4-09-187113-5
ISBN4-09-187114-3
ISBN4-09-187115-1
ISBN4-09-187116-X
ISBN4-09-187117-8
ISBN4-09-180329-6
ISBN4-09-180698-8
ISBN4-09-180898-0 C9979)
を呼んだ。
在日韓国人の陳昌鉉氏が苦労の末
独学でバイオリンをつくり、
そして世界の最高峰にたどり着く話しである。
原作のドキュメンタリー本を題材に、
山本氏が独自に陳氏へのインタビューや取材をして、
フィクションを交えて書き上げたものだ。
きっちりとした取材と、作品への真摯な姿勢が
独特の世界を醸し出す。
そしていつものように、著者が作品の最後に顔を出し、
作品を経緯が紹介される。
なかなかいい作品であった。

2014年8月12日火曜日

91(1120) お台場アイランドベイビー: 2014.08.12

伊与原新著「お台場アイランドベイビー」
(ISBN978-4-04-101003-7 C0193)
を読んだ。
第二次世界恐慌があり、
東京湾を震源とする
大震災があったとする
近未来の物語だ。
震災後、東京に、無国政の子どもたちが
現れ消え、そして数年後また表れることでから
物語がはじまる。
著者は地質学の出身なのだが、
その色が出ていないので少々不満だ。
他の作品では地質学の色が
強く出ているので読んだ。
まだ若い作家なので
作品数が少ないので少々残念だが、
他の作品はなかなか面白い。
この作品が少々物足りなさを感じた。

2014年8月6日水曜日

90(1119) 生命のからくり: 2014.08.06

中屋敷均著「生命のからくり」
(ISBN978-4-06-288268-2 C0245)
を読んだ。
なかなかいい本である。
福岡伸一とは違った魅力のある文体である。
内容も深いのでいい。
暑いせいだろうか、
なかなか集中できなくて
深く理解できなかったところある。

気になった点
ウイルスの起源の説
1 細胞生物の生物が出来る前に存在した「自己複製子」
2 細胞生物のRNAなどの核酸分子が進化し細胞から独立
3 細胞生物の極端なゲノム縮退

セル・オートマトンでは4つの状態
Class I:変化のない秩序
Class II:周期的な変化の秩序
Class III:カオス
Class IV:規則性とカオスの共存の複雑系-カオスの縁
Class IVが生命現象につながる

RNAワールドの提唱者のOrgel, L.E.
第一法則:Evolution is cleverer than yuo are.
第二法則:Wherever a spontaneous process is too slow
or too inefficient a protein will evolve to speed it up
or make it more efficient.

2014年8月4日月曜日

89(1118) 遙かなる甲子園: 2014.08.04

山本おさむ著「遙かなる甲子園」
(ISBN4-575-93132-2 C0079
ISBN4-575-93153-5 C0079
ISBN4-575-93157-8 C0079
ISBN4-575-93167-5 C0079
ISBN4-575-93171-3 C0079
ISBN4-575-93180-2 C0079
ISBN4-575-93194-2 C0079
ISBN4-575-93205-1 C0079
ISBN4-575-93210-8 C0079
ISBN4-575-93205-1 C0079
ISBN4-575-93210-8 C0079
ISBN4-575-93232-9 C0079)
を読んだ。
全10巻の古い漫画本である。
以前買ったものであるが、
なかなか読む機械がなく
夏休みに読もうと置いておいたものだ。
沖縄で米軍が持ち込み流行った風疹が
沖縄で流行した。
その時感染した妊婦が出産した子どもに
聴覚を中心に障害がでた。
その数500名。
その子どもたちのために、
1学年だけのろう学校ができた。
その子どもたちが野球をはじめ、
甲子園を目指すが
特殊学校という条項に阻まれ
高野連に入れないため
甲子園を目指すことすらできない。
その障害をいろいろな人が努力に解消され、
やっと甲子園を目指せるようになるという話である。
古い本だが、なかなかいい話である。

2014年8月2日土曜日

88(1117)ぼくらの頭脳の鍛え方: 2014.08.02

立花隆・佐藤優著「ぼくらの頭脳の鍛え方
必読の教養書400冊」
(ISBN978-4-16-660719-8 C0295)
を読んだ。
読書案内を対談でしている。
100冊は、自分の本棚から
もうひとつの100冊は今手に入りやすい
文庫新書から選ばれた。
それが2人それぞれでおこなわれた。
対談は多岐にわたり、
教養とどういうものかが垣間見れる。

2014年7月30日水曜日

87(1116) ルカの方舟: 2014.07.30

伊与原新著「ルカの方舟」
(ISBN978-4-06-218375-8 C0093)
を読んだ。
火星起源隕石から生物の痕跡が見つかり、
その生物の痕跡に決定的な証拠が見つかった。
それがFFP疑惑がわく。
現実にいくつかのFFPが起こり、
その背後は偽りのFFPがあった。
そして、本物の生物の痕跡も
疑惑の中に紛れ込んでいった。
先端の地質学を背景にしたミステリーで
なかなか面白かった。

2014年7月26日土曜日

85(1114) 朽ちた樹々の枝の下で: 2014.07.26

真保裕一著「朽ちた樹々の枝の下で」
(ISBN4-06-264505-X C0193)
を読んだ。
北海道の富良野の演習林とその隣の
自衛隊の演習場が舞台となる。
森林組合にはいった新人の中年男が主人公である。
明け方の森であった女性を追うことで
秘密が明かされていく。
いつもの新保氏の細かい取材と
しっかりとした知識で物語は語られる。
なかなか面白い。

2014年7月20日日曜日

84(1113) 奪取 下: 2014.07.20

真保裕一著「奪取 下」
(ISBN4-06-264631-5 C0193)
を読んだ。
最後まで予想を裏切る面白い展開である。
分厚い本であったが、
かなりの時間がかかったが、
私にしては一気に読んだ。
彼の作品をさらに読んでみたい。

2014年7月17日木曜日

83(1112) 奪取 上: 2014.07.17

真保裕一著「奪取 上」
(ISBN4-06-264566-1 C0193)
を読んだ。
分厚い本であるが,
面白いので下巻に突入した。
贋金をつくる話だが,
主人公が場面を変えながら
ライバルのヤクザと騙し合いをしながら,
贋金を作り続ける。
サスペンスもある。

2014年7月14日月曜日

82(1111) リケジョ!: 2014.07.14

伊与原新著「リケジョ!」
(ISBN978-4-04-1012208 C0193)
を読んだ。
理論物理である量子力学専攻の
女子大学院生が、
時給の異常によいアルバイトとして、
小学生の女の子の家庭教師をする。
理系の研究者と理科オタク少女、
そして運転手の青年が
謎解きをしていく。
最後に家庭教師になった経緯も
謎解きされていく。
なかなか面白い話だ。
著者が地球科学の専攻で大学教員から
作家に転身したので
なんとなく身近に感じるものがあった。
取り扱うテーマも興味のあるものだった。

2014年7月11日金曜日

81(1110) 冬の記憶と時の地図: 2014.07.11

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている
冬の記憶と時の地図」
(ISBN978-4-06-101630-5 C0193)
を読んだ。
いつもは短編集であったが、
今回は、長編であった。
ただし、今回のシナリオの謎解きは雑だ。
今まではあっという推理があったが、
今回はなかったのが、残念だ。

2014年7月8日火曜日

80(1109) 珈琲店タレーランの事件簿 3: 2014.07.08

岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿 3
心を乱すブレンドは」
(ISBN978-4-8002-2443-9 C0193)
を読んだ。
今までは短篇集だったのだが、
今回は長編になっている。
複雑な密室ミステリーになっている。
少々今までの傾向と変わってきた。
あまりおもしろくなかった。

79(1108) 蝶は十一月に消えた: 2014.07.08

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている
蝶は十一月に消えた」
(ISBN978-4-04-1012277 C0193)
を読んだ。
3つの短編からなっている。
最後の1編は重たい内容である。
実は、この話が次号に続くのだ。

2014年7月2日水曜日

78(1107) 雨と9月と君の嘘: 2014.07.02

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている
雨と9月と君の嘘」
(ISBN978-4-04-101010-5 C0193)
を読んだ。
旭川を舞台に繰り広げられるミステリーだ。
医学的、解剖学的な知識を
背景にした謎解きが心地よい。
作家が勉強していることがわかる。
次なるシリーズが期待される。

2014年7月1日火曜日

77(1106) 世界の砂図鑑: 2014.07.01

須藤定久著「写真でわかる特徴と分類
世界の砂図鑑」
(ISBN978-4-416-11436-0 C0044)
を読んだ。
私が出したいような本である。
私が博物館にいれば
すでに出していたような本であるが、
今ではそれができないのが残念だ。