2012年2月21日火曜日

13(830)津波と原発: 2012.02.21

佐野眞一著「津波と原発」
(ISBN978-4-06-217038-3 C0095)
を読んだ。
二部構成で、一部で津波の現場を歩くルポで、
二部が原発街道のルポと
その周辺の取材によるものである。
どうしても原発には正力松太郎、
利権、原子力村などどろどろしたものがでてくる。
こんな実体があることが日本の弱さなのだろうか。
隠蔽することなく公開して
ものごとを進められないだろうか。

12(829)格闘する者に○: 2012.02.21

三浦しをん著「格闘する者に○」
(ISBN4-7942-0960-6 C0095)
を読んだ。
不思議なタイトルだと思っていたが、
出版社の就職試験とき
案内の人が、該当を「かくとう」と
何度も誤読したエピソードがある。
それからとったものだ。
内容は就職に格闘する学生の話である。
不思議な趣のある本である。
さすが三浦しをんだ。
内容は面白い。

2012年2月17日金曜日

11(828)天使のナイフ: 2012.02.17

薬丸岳著「天使のナイフ」
(ISBN4-06-213055-6 C0093)
を読んだ。
51回江戸川乱歩賞の受賞作である。
審査委員の満場一致での受賞だ。
少年法と加害者、被害者との重いテーマである。
引きこまれて一気に読んだ。
ストーリーは面白いが、
内容が暗く重いので、
読後感がすっきりしない。

2012年2月15日水曜日

10(827)東電OL殺人事件: 2012.02.15

佐野眞一著「東電OL殺人事件」
(ISBN4-10-436901-2 C0095)
を読んだ。
表題の事件を、裁判とともに
長期にわたって取材したものである。
社会の暗部を書いたものだ。
一部独善、思い入れの部分があるが、
なかなかすごいルポであった。
いくつか彼のルポを読む予定である。

2012年2月7日火曜日

9(826)算聖伝: 2012.02.07

鳴海風著「算聖伝」
(ISBN4-404-02882-2 C0093)
を読んだ。
関孝和の伝記小説である。
日本の算学の創始者で、
世界でももっとも進んでいた数学者であった。
その生涯があまり記録されていないようだ。
数学に著作は多数あるのにだ。
そこにはフィクションの余地が生じる。
これそれを最大限に活かした物語である。
なかなか面白かった。

2012年2月2日木曜日

8(825)小暮写眞館: 2012.02.02

宮部みゆき著「小暮写眞館」
(ISBN978-4-06-216222-7 C0093)
を読んだ。
大部であるが、面白い。
幽霊や心霊写真が題材になるが、
中心は人や家族のさまざまなあり方を
表現しているのであろう。
読むのに時間がかかったが、
やめられずに最後まで読みきれた。

2012年1月27日金曜日

7(824)鉱物アソビ: 2012.01.27

フジイキョウコ著「鉱物アソビ」
(ISBN978-4-86020-294-1 C0076)
を読んだ。
変わった本である。
鉱物を楽しんできた著者の
鉱物の楽しみ方を紹介している。
非常に不思議な本である。
鉱物の専門家ではなく、
愛好家の本だ。
鉱物のこんな見方もあるのだと思った。

2012年1月21日土曜日

6(823)下町ロケット: 2012.01.21

池井戸潤著「下町ロケット」
(ISBN978-4-09-386292-9 C0093)
を読んだ。
以前から読みたいと思っていたが、
大学の図書館でも貸出中が続いていて
なかなか借り出すことができない。
直木賞を受賞したからだ。
そこで、他の作品をいくつか読んでいた。
本書を読んだところ、
パターンは似ているが、
中小企業が窮地に陥る。
そこに強い敵役がある。
独自のポリシー、技術、信頼などによって
その危機を乗り切っていく。
いつものパターンである。
しかし、技術に関する内容なので、
その部分が面白みがある。
なかなかよかった。

2012年1月19日木曜日

5(822)究極のドグマ: 2012.01.19

機本伸司著「究極のドグマ」
(ISBN978-4-7584-3600-7 C0193)
を読んだ。
シリーズの第3作である。
今回は生命の本質についてをテーマにしている。
人は完全な知性を手に入れることができるのか。
できるとすると、どのようにアプローチをすればいいのか。
そんな命題を考えるストーリーだ。
なかなか面白い。
そう来るかと思える展開、
ここでそんだ面白いアイディアを使ってしまうのか、
などいろいろ考えながら楽しめた。
なかなか深い内容だった。

2012年1月15日日曜日

4(821)和算忠臣蔵: 2012.01.15

鳴海風著「和算忠臣蔵」
(ISBN4-09-387371-2 C0093)
を読んだ。
和算についての内容は少しか出てこない。
忠臣蔵の新たな背景を提示する内容であった。
和算についての内容を期待して読んだのだが
そうではなかった。
そんなつもりで読んでなければ
面白かったのかもしれないが
読んだ動機が違うので残念であった。

2012年1月10日火曜日

3(820)算学武芸帳: 2012.01.10

金重明著「算学武芸帳」
(ISBN978-4-02-264586-9 C0193)
を読んだ。
なかなか面白かった。
数学の部分は深入りしないで書かれているが、
そのに興味があるが、
多分、微積分や群、環などの概念の
数学の分野であろうと考えられる。
そのような部分を解説をいれると
多分一般の読者はついていかないのだろうな。

2012年1月8日日曜日

2(819)限界集落株式会社: 2012.01.08

黒野伸一著「限界集落株式会社」
(ISBN978-4-09-386315-5 C0093)
を読んだ。
面白かった。
愛媛県を思い起こさせるような過疎の山村。
そこで地域おこしなが行われる。
地域の特性を生かし、
それを商品として売りだしていく。
どこでもありそうなアイディアだが、
なかなかそれができない。
農協、役場、個人のエゴなど
マイナスイメージも提示されている。
でも、このような正攻法しか
過疎集落は生き残る道なないのだろうな。

2012年1月5日木曜日

1(818)プラチナデータ: 2012.01.05

東野圭吾著「プラチナデータ」
(ISBN978-4-344-01847-1 C0093)
を読んだ。
DNAの解読、解析が進み、
遺伝要素による個人の特性を
読み取る技術が進めば、
犯罪捜査も簡便化できる。
あるいは電気刺激による麻薬のようなシステムなど、
いろいろなアイディアが盛り込まれる。
そんな近未来(?)の話である。
そこに多重人格者の科学者や
自閉症的な天才、
精神科医、陶芸家、自給自足の脱都会組、
簡便化した操作に嫌気のさした刑事、
さまざまな人間が登場し、
ストーリを彩る。
そんな中での殺人事件。
面白かった。

2011年12月31日土曜日

127(817)鉱石倶楽部: 2011.12.31

長野まゆみ著「鉱石倶楽部」
(ISBN4-16-767930-2 C0193)
を読んだ。
不思議な本である。
著者自前の鉱物の結晶を題材にした
詩的な小説、あるいは散文詩のような物語。
そこに、鉱物の写真がある。
不思議な味わいのある本である。
鉱物としては、それほどきれいないものではないが、
専門家、マニアには
もう少し良い結晶がほしいところだが、
著者の思い入れのあるところが、
この鉱物と物語のセットにある。
不思議な記憶に残る本であった。

2011年12月30日金曜日

126(816)いちばんやさしい地球変動の話: 2011.12.30

巽好幸著「いちばんやさしい地球変動の話」
(1ISBN978-4-309-25258-2 C0044)
を読んだ。
非常にわかりやすくかかれた本である。
巽さんは最近マスコミに登場しだしたので、
このような本の依頼があったのだろう。
そして3.11の影響で、専門外の地震についても
紹介している。
少々無理がある様な部分でも、
巽氏の本は読みやすい。
そして刺激をうける。
いい本であった。

2011年12月23日金曜日

125(815)周極星: 2011.12.23

幸田真音著「周極星」
(ISBN978-4-12-003730-6 C0093)
を読んだ。
上海を舞台にした
日本の銀行と中国経済に関するストーリーである。
中国と日本を狭間に生きる男女の
ストーリーが散りばめられている。
全体としては面白いが、
何か物足りなさを感じる。
最後に大きな事件があるのに
物足りなく感じる。
他の経済小説より、
私好みの波乱が少ないからなだろうか。

2011年12月18日日曜日

124(814)吾輩はシャーロック・ホームズである: 2011.12.17

柳広司著「吾輩はシャーロック・ホームズである」
(ISBN978-4-04-382903-3 C0193)
を読んだ。
夏目漱石が精神を病み、
シャーロック・ホームズだと思い込み、
ホームズ不在中のワトソンと組んで、
事件に立ち向かう。
彼の推理はピント外れ、
しかし、その想像性は強く、
後の作家の片鱗を見せる。
そんな不思議な設定で
ストーリは面白く展開する。
柳氏の作品は二作目だが
なかなか面白い。

2011年12月14日水曜日

123(813)吉田キグルマレナイト☆: 2011.12.14

日野俊太郎著「吉田キグルマレナイト☆」
(ISBN978-4-10-331471-4 C0093)
を読んだ。
なかなか面白い。
実体験に基づく話のようで、
展開も引き込まれる。
新人の作品と思えない確かさをある。
ただし、一番のクライマックスが
少々演出不足だ。
そこだけが残念だった。

2011年12月11日日曜日

122(812)舶来屋: 2011.12.11

幸田真音著「舶来屋」
(ISBN978-4-10-463305-0 C0093)
を読んだ。
はじめての作者だ。
戦後から新しい輸入小売を
独自に始めた人の立身物語である。
その内容が実話に基づいているので、
面白く読めた。
ただ、その物語が継続するので
ストーリーの波が穏やかで読みやすいが、
読後感が小さく感じる。
実話に基づいているためだろうか。

2011年12月4日日曜日

121(811)県庁おもてなし課 2011.12.04

有川浩著「県庁おもてなし課」
(ISBN978-4-04-87182-8 C0093)
を読んだ。
おもしろい。
高知県が実際に取り組んだことを
きっかけに出来上がった小説だ。
どこまで事実か、
どこからがフィクションかがさらに面白さを増す。
そして高知県だけでなく、
どのような地方でも適用可能な発想である。
しかし、私は、高知への身近さ、
愛着などがあるので、
よけいに興味があった。