地質学と科学教育、そして哲学に興味を持った私がつれづれなるままに読んだ本を記録しています。
中山七里著「嗤う淑女」を読んだ。美貌と人当たりのいい話し方、それを駆使して、蒲生美智留が表にでるのは2作だけで、あとは脇役で登場する連作短編である。しかし、脇役とはいえ悪意を実現していく主人公である。美智留の巧妙な悪意がそれぞれ実現されていく。中山小説の最後には、やはりどんでん返しがある。