山本一力著「ジョン・マン1 波濤編」
を読んだ。
土佐の田舎の少年万次郎の
中ノ浜と宇佐浦での子どもの頃の話と
アメリカ東海岸の捕鯨船の
船長ホイットニーフィールドの
出航までの話が並行して語られる。
最後になって万次郎の船が鳥島へ漂着して終わる。
大河物語のはじまりだ。
2023年5月25日木曜日
034(2153) ジョン・マン1:2023.05.25
2023年5月21日日曜日
033(2152) 屈折光:2023.05.21
鏑木蓮著「屈折光」
を読んだ。
超一流の脳外科医の父と獣医師の娘、
そこに創薬コーディネータの恋人が変死体となる。
事件は、病院の医師たちと
地方の酪農地でのBSEが関係してくる。
そして、医師たちの過去と死が関与し
死生観にも関与していく。
2023年5月13日土曜日
032(2151) 秋山善吉工務店:2023.05.13
中山七里著「秋山善吉工務店」
を読んだ。
父を自宅の火事でなくした親子3人。
祖父の実家の工務店に住むことになる。
怖い大工の棟梁善吉がいるので
母は敬遠していたがしかたなく住む。
しかし、二人の子どもも母も、
そして火事を捜査していた刑事も
善吉にいなされる。
ミステリーだが、家族の物語でもある。
2023年5月12日金曜日
031(2150) 灰色の犬:2023.05.11
福澤徹三著「灰色の犬 条川署クロニク」
を読んだ。
初めての作家の作品を読んだ。
シリーズの作品で第1作ある。
最近、シナリオの過酷、危機的な状況に
読むが辛くなり耐えられない部分がある。
これもそのような作品である。
しかし、我慢して読んでいくと、
面白さが最後にはすべての伏線が回収されていく。
面白い作品だが、
少し間を開けて読んでいこう。
2023年5月7日日曜日
030(2149) 村上海賊の娘(四):2023.05.07
和田竜著「村上海賊の娘(四」
を読んだ。
いよい最終巻となった。
毛利側の村上水軍が景の活躍で勝利する。
そして七五三兵衛も景が討ち取った。
村上水軍のそれぞれの登場人物の
その後が述べられる。
景のその後も述べられるが
あまりにあっさりとしている。
もっと詳しく書いてほしかったが
歴史の山場となっただけで書かている。
それも仕方がないのだろう。
2023年5月6日土曜日
029(2148) どこ吹く風:2023.05.06
丸谷才一著「どこ吹く風」
を読んだ。
以前、面白く読んだ丸谷才一のエッセイである。
今回、空き時間に
少しずつ読んでいたものである。
時間つぶしにはなったが、
必ずしも、面白さはそれほどではなかった。
かつては面白いと思ったものが
年齢と時代を経ると
そうではなくなっていた。
まあ、しかたがないのだろう。
2023年5月5日金曜日
028(2147) 村上海賊の娘(三):2023.05.05
和田竜著「村上海賊の娘(三)」
を読んだ。
村上海賊が属する毛利軍、七五三兵衛が属する織田軍が
大阪湾で対峙する。
本願寺への兵糧の運送に担う村上海軍が、
武吉の戦略で時間稼ぎをしたが、
いよいよ淡路まで出航した。
淡路についても、なかなか動かない。
しかし、景がひとりで淡路に行き
交渉をするが、決裂した。
毛利軍は兵糧を持って帰ろうとするが、
景がひとり、孫一のところに向かう。
それを聞いた村上海軍は一気に戦闘モードになる。
鬼策が起こり、海戦がはじまった。
2023年5月3日水曜日
027(2146) 村上海賊の娘(二):2023.05.03
和田竜著「村上海賊の娘(二)」
を読んだ。
第二巻では、大阪本願寺と信長軍の戦いを
描いたストーリであった。
孫一、七五三兵衛、信長などの有名人も出てくる。
砦攻めの戦を景はみることになった。
本願寺の攻撃に対し、一向宗の教義に
反するのではないかと怒り狂う。
その姿を見た七五三兵衛は
それまで理解のあった態度が一変する。
なんのために戦うのか。
兵士は家のためであり、
自身の生活基盤維持のためである。
景のような自身の価値観で動いているものはいなかった。
七五三兵衛の態度の変化から、
景は今までの生き方を考え直すことになった。
2023年4月29日土曜日
026(2145) 村上海賊の娘(一):2023.04.29
和田竜著「村上海賊の娘(一)」
を読んだ。
しまなみ海道の島々は、村上海賊の本拠地だ。
以前から読みたいと思っていた本を
訪れたことをきっかけに読み出した。
一度訪れた地は土地勘ができ
読んでいても臨場感がある。
知っている地名がでてくると
話に引き込まれていく。
主人公の海賊の娘、
景(きょう)が際立っている。
日本人にしては醜女で、
なおかつ破天荒なので、
嫁の貰い手がない。
しかし、外国人的な容貌のようで
見る人によっては、べっぴんにみえる。
時代は、信長と本能寺の戦いの乱世。
毛利が本能寺支援のため村上海賊に
兵糧の海上輸送を求めることからはじまる。
2023年4月25日火曜日
025(2144) 妖精作戦:2023.04.25
笹本祐一著「妖精作戦」
を読んだ。
女子高校生が転校してきた。
その娘は超能力をもっている。
しかし、自在に操ることはできない。
その娘を巡って、超国家的秘密組織が追いかけ、
探偵が守る。
そこに同級生の4人組が加わってくる。
4部作だそうだが、
今後、どう展開するのか気になるところだ。
2023年4月23日日曜日
024(2143) 因縁:2023.04.23
福田和代著「因縁」
を読んだ。
主人公の葉山は、怪しい男に心を動かされ
仕方なく、犯罪に引き込まれる。
強奪は成功したが、
その直後に相棒が死体となる。
奪われたヤクザが共犯者をかぎつけ
その金塊の返却を迫られる。
事件を仕方なく調べていくうちに、
父の犯罪や、相棒との関係などが
少しずつ明らかになる。
最後にはどんでん返しがあった。
2023年4月19日水曜日
023(2142) 星のダンスを見においで 宇宙海賊編:2023.04.19
笹本祐一「星のダンスを見においで 宇宙海賊編」
を読んだ。
夏休みを利用して
ジャックと一緒に宇宙にいった唯佳。
海賊軍団をネットワークで繋ぎ、
連合艦隊、とくに巨大最新鋭艦を
相手にして戦うことになる。
最終の「笑う大海賊」の秘宝を見つける。
しかし、最後の秘宝は一体何だったのだろうか。
最初のページに戻るべきなのだろうか。
2023年4月14日金曜日
022(2141) 星のダンスを見においで 地球戦闘編:2023.04.14
笹本祐一「星のダンスを見においで 地球戦闘編」
を読んだ。
伝説の宇宙海賊ジャックが
地球の横須賀に18年間も身を潜めていた。
世を忍ぶため、骨董屋をやっていた。
女子高校生の冬月唯佳が通っていた。
ある日、元副官で現在海賊の艦長が
ジャックを見つけた。
街に中であるにも関わらず
戦闘を仕掛けてくる。
唯佳も戦闘に巻き込まれ、
やがて地球外での戦闘へとなっていく。
スペースオペラだが、
ライトノベルの軽さではなく
読み応えのある内容になっている。
2023年4月9日日曜日
021(2140) 密室殺人ゲーム・マニアックス:2023.04.08
歌野晶午著「密室殺人ゲーム・マニアックス」
を読んだ。
3部作の最後である。
不思議なハンドルネームをもった
例の5人が密室殺人ゲームを続ける。
しかし、メンバーが変わっているので
新しいトリックを繰り返していく。
最後にどんでん返しがある。
2023年4月3日月曜日
020(2139) Winny:2023.04.03
壇俊光著「Winny 天才プログラマー金子勇との7年半」
を読んだ。
Winnyをつくった金子勇の弁護士が書いた
小説仕立てのものがチリである。
多分にノンフィクション的である。
感情が表に出る弁護士のようである。
2023年4月1日土曜日
019(2138) 寮生:2023.04.01
今野敏著「寮生― 一九七一年、函館。」
を読んだ。
函館ラ・サール高校の寮の話かと思ったら
ミステリーであった。
高校寮の楽しさが伝わる。
我が青春時代に思いも通ずる。
2023年3月31日金曜日
018(2137) 闇の墓碑:2023.03.31
麻野涼著「闇の墓碑」
を読んだ。
死んだはずのナチスのヨーゼフ・メンゲレが生きている。
そんな知らせを父から受けた
テレビディレクターの娘に届いた。
急遽ブラジルに向かい真相究明にでかけた。
大学の同級生で現地の記者とともに
闇の解明に取り組んでいく。
2023年3月26日日曜日
017(2136) ブードゥー・チャイルド:2023.03.26
歌野晶午著「ブードゥー・チャイルド」
を読んだ。
前世の記憶をもつ主人公。
父に幼なじみを同じ歳の娘をもつ母ができる。
その母が殺される。
また父も襲われる。
前世の記憶が殺人事件が結びついていく。
ネットでアドバイスをくれた人が、
最後に天才少年としてあられる。
少年が不思議な事件を解決していく。
2023年3月20日月曜日
016(2135) もしも俺たちが天使なら:2023.03.20
伊岡瞬著「もしも俺たちが天使なら」
を読んだ。
詐欺師の谷川、もと刑事の染井、ヒモの松岡。
ふとした経緯で知り合いとなる。
松岡の妹から実家が
乗っ取られそうと相談受ける。
調べていくと、厄介な巨大詐欺グループがいる。
伊岡の詐欺の犯罪小説だ。
なかなかおもしろかった。
2023年3月14日火曜日
015(2134) 密室殺人ゲーム2.0:2023.03.14
歌野晶午著「密室殺人ゲーム2.0」
を読んだ。
同じメンバーが殺人ゲームをしているかと思ったら、
章ごとに挿入される物語で
前のメンバーが逮捕され、
新たなメンバーで開始されていることが
だんだんと明らかになってくる。
そして最後のゲームでは、
大きなどんでん返しが仕込まている。