2007年8月19日日曜日

40(325) Fake: 2007.08.19

五十嵐貴久著「Fake」
(ISBN4-344-40980-4 C0193)
を読んだ。
コンゲームの小説である。
スティングのような引っかけをストーリと
読者に対して行っている。
なかなか面白かった。
最近なぜか小説を読むようになった。
まあ、暑い時期には娯楽小説もいいだろう。

2007年8月17日金曜日

39(324) 川中WOW部の夏休み:5 2007.08.17

阿部夏丸著「川中WOW部の夏休み」
(ISBN4-061487758 C8293)
と読んだ。
自分が書くときのことを考えて読んだ。
すると、この本は、あまり面白くないものだと思えた。
しかし、名前が売れていると、
これが面白く感じてしまう。
つまり一作目が面白いと、
2作目も期待して読まれるので、
少々のあらは目立たなくなり、
ストーリが面白いかどうかだけになる。
これは諸刃の刃であるので、
注意が必要だ。
しかし、いずれにしても、一作目で
強く人をひきつける必要があることがよくわかる。

2007年8月12日日曜日

38(323) 記号論 2007.08.12

コブリー、ジャンス著「記号論」
(ISBN4-7684-0089-2 C0330)
を読んだ。
記号論の入門書である。
しかし、主に記号論の発展を示したものだ。
入門書とは普通はこのようなものなのだろうが、
なじみがなくわかりにくかった。
構造主義と重複する部分があるが、
観念的で抽象的で理解できないところが多かった。
しかし、記号論は、
単に言語や身体のコミュニケーションにとどまらず、
非常に広範囲に適応されていることがわかる。

37(322) 墨攻: 2007.08.12

森英樹著「墨攻」
全11巻を読んだ。
古代中国の史実を題材にした漫画である。
以前途中まで読んでいたが、
最後まで読んだことがなかったものである。
オークションで入手して
読み出したら一気に読んでしまった。
予想通りなかなか面白かった。

36(321) 陽気なギャングが地球を回す: 2007.08.12

伊坂幸太郎著「陽気なギャングが地球を回す」
(ISBN4-396-33268-8 C093)
を読んだ。
サスペンスものの小説である。
面白くて旅行中にほとんど読んでしまった。

2007年7月28日土曜日

35(320) 氷河期の『発見』: 2007.07.28

エドマンド・ブレア・ボウルズ著「氷河期の『発見』」
(ISBN4-594-05143-x C0098)
を読んだ。
表題どおり氷河期を発見したルイ・アガシ、
現在のグリーンランドの巨大な氷河を発見した
イライシャ・ケーン、
有名な地質学者のチャールズ・ライエルが織り成す
氷河期発見の物語である。
非常に面白い本である。
アガシが氷河期を発見したのというのは知っていたが、
ライエルが絡んでいたこと、
アガシがキュヴィエの弟子であったことなど
知らないことも多数出てきた。
そして偉大な地質学者ライエルでも
一度は氷河期を認めても世間の反論の激しさに
その節を翻し、認めることがなかなかできなかったこと、
そして最後にはアガシを認めながらも
自分の成果にしてしまったこと
などなど面白いことが盛りだくさんであった。

2007年7月16日月曜日

34(319) 昼は雲の柱: 2007.07.16

石黒耀著「昼は雲の柱」
(ISBN4-06-213705 C0093)
を読んだ。
石黒氏の三作目である。
今度は富士山の噴火と
富士信仰や古代宗教などは、
共通の火山を崇拝する
原始的な精神構造から
由来しているというものである。
それらは、火山のタイプによって
大陸系と海洋系に分かれるというものである。
なかなかストーリは面白かったが、
火山現象に関する話は
以前ほど面白くなくなった。
まあ地質パニック小説は日本沈没以来だから
作家としてこの分野の話を
書き続けて欲しいものだ。

33(318) バタフライパワー: 2007.07.16

ブリッグス、ピート著「バタフライパワー」
(ISBN4-478-83011-8 C1042)
を読んだ。
複雑系の話である。
人類の昔ながらの考えや振る舞いには、
実は複雑系の背景があることを示している。
そしてそこには限りない可能性と創造性があることを
主張している。
論理展開はいいのだが、
素材が数学的でないのが私には退屈であった。
ブリックスは美学、心理学の研究者だが、
ピートは複雑系の科学者であるから
期待していたが、期待はずれであった。

2007年6月30日土曜日

32(317) 哲学者とは何か: 2007.06.30

中島義道著「哲学者とは何か」
(ISBN4-480-03558-3 C0110)
を読んだ。
この本は持ち歩いているバックに
長年入れていた本である。
とうとう先日読み終わった。
あちこちに掲載された文章をまとめたものである。
最後に対談が2編あったが、
それは中島氏の師にあたる大森荘蔵氏とのものである。
非常に本質的な内容を対談している。
師匠に対してこのような言い方をするのか
というなこともあった。
しかし、そんなことを意に介せず大森氏は会話を進める。
中島氏の指摘に対して素直に答えている。
そしてわからないところは教えを請い、
反対するべきところは反対する。
まさに対等の議論である。
師匠と弟子の関係を超えたところにある議論に見える。
そこが彼のすごさであり、尊敬すべき点なのであろう。
内容より師弟関係のすごさを見た。
そして中島氏書いた「大森さんはいい人であった」
という言葉は心に沁みる。

31(316) 数学にときめく: 2007.06.30

新井紀子著ムギ畑編「数学にときめく」
(ISBN4-06-257372-5 C0241)
を読んだ。
この本は、お母さんたちが数学について
話あいながら親しんでいくというサイトの記録である。
新井氏が数学のクイズを出して、
それを数学をほとんど忘れているような
お母さんたちが自由にいろいろな考えで
解いてくということを記録した本だ。
新井氏の行っている同様の活動による本は
以前も読んだ。
非常に面白いことだと思う。
このためには、熱心は参加者、
そしてたゆまない努力を続けられる
指導者あるいは主催者が必要である。
私もやろうとしたが、なかなかうまくいかなかった。
最終的にはメールマガジンだけになった。
しかし、それでもそのメールマガジンでも
長期的に継続すれば、時々反応のメールが来る。
その飽くことのない継続が重要なのだということを
感じさせてくれる本である。

2007年6月24日日曜日

30(315) 桜川ピクニック: 2007.06.24

川端裕人著「桜川ピクニック」
(ISBN4-16-325700-6 C0093)
を読んだ。
川端氏の子育ての連続短編小説である。
父親の育児に対する
さまざまな思いや葛藤が描かれている。
著者の実体験に基づく小説なのであろう。
しかし、私はしっかりとした取材のもとに書かれた
長編小説が好きである。
そのような新しい物語を待ちたいものだ。

29(314) コトの本質: 2007.06.24

松井孝典著「コトの本質」
(ISBN4-06-213664-3 C0095)
を読んだ。
本書は中学・高校の同級生が
松井氏に何回かのインタビューをしたものを
まとめたものだ。
だから重複、不明瞭なところがある。
これは、何度かのインタビューを編集したためだろう。
また、地球科学や松井氏の考えを余り知らないために
インタビューごとに繰り返し説明があったためだろう。
まあ、本人が書いたのではないので
本人のせいではない。
地球科学を知らない人に
松井氏がどのような態度で接するのか
垣間見たような気がする。

2007年6月17日日曜日

28(313)人はなぜ簡単に騙されるのか: 2007.06.17

ゆうきとも著「人はなぜ簡単に騙されるのか」
(ISBN4-10-610196-0 C0211)
を読んだ。
クロースアップマジックを得意とする
プロのマジシャンが書いた本である。
人は条件さん整えられれば
だれでも簡単にだまされということを
マジックや詐欺などを例に書いた本である。
なかなか面白かった。
本当はマジックを見ながら
この話を聞いたら
もっと面白く説得力のあるものになるのだろう。

27(312)てのひらの中の宇宙: 2007.06.17

川端裕人著「てのひらの中の宇宙」
(ISBN4-04-873713-9 C0093)
を読んだ。
短編の連作である。
少々不思議な世界の半紙であったが、
やはり以前の大作と比べると
読み応えが足りない気がする。
このような小説も書けるということなのかもしれないが、
私にとって、川端氏の小説に期待しているものとは違う。
これも少々期待はずれであった。

2007年6月10日日曜日

26(311)みんな一緒にバギーに乗って: 2007.06.10

川端裕人著「みんな一緒にバギーに乗って」
(ISBN4-334-92469-7 C0093)
を読んだ。
新人男性保育師の心の変化と成長をテーマにした
短編連作である。
そこそこ面白かったが、
やはり子供のテーマは灰谷健次郎を読むと
浅く、深みにかける。
それに最近の川端の作品には
圧倒的な取材力がないような気がする。
もっとストーリーの展開と内容とで
読者をひきつける魅力があったのに、
この本にもそれが欠如していた。
残念である。

2007年6月8日金曜日

25(310)地球温暖化は本当か?: 2007.06.08

矢沢潔著「地球温暖化は本当か?」
(ISBN4-7741-3001-X C3004)
を読んだ。
なかなか面白い本であったが、
少々ヒステリックに書かれているところがある。
内容的には私の支持したいものである。
冷静に論理的に書かなければならないが、
どうしても反論には、反証だけを示し、
それの反証で論を論破したとして
自分の論についての不確かさを
無視して話すようなことが気になった。
反論を示せば、対案を論理的に示し、
どうすればいいのか、いままでの論において
無視すべきでない成果もあるはずだから、
全否定ではなく、成果を取り入れようにすべきである。
しかしこれはなかなか難しいことではあるが、
私の同じ立場の論者として注意すべきでことであることに
気づかせてくれた。
相手は大きい集団で、正論、世論となり、
そして行政と結びついている。
心して向かわなければならない。

2007年6月2日土曜日

24(309)銀河のワールドカップ: 2007.06.02

川端裕人著「銀河のワールドカップ」
(ISDN4-08-774807-3 C0093)
を読んだ。
川端氏の本にしては、深くなかった。
彼がサッカーがすきなのは知っている。
今までの彼の小説からすると明らかに
レベルが低い。
彼の小説は圧倒的な取材とデータにもとづいて
構築される新しいシナリオ、意表をつく展開が
売り物のはずである。
なのにこの小説は、深くない。
残念である。

2007年6月1日金曜日

23(308)フィールドロジー: 2007.06.01

今村遼平著「フィールドロジー」
(ISBN4-485-30016-1 C3044)
を読んだ
フィールドロジーとは著者の造語で
現場の知というべきものである。
現場での見方・考え方という副題が示しているように
野外研究者、技術者に対する教科書である。
非常に興味深い本であった。
地質学の野外調査が重要性を
様々な局面それも哲学的に深く掘り下げている。
冗長な部分も多数あったが面白い本であった。
そして学ぶべきことが多数あった。
ただ、これは教科書ではあるが、
野外を多数経験し、
このようなことを考え悩んだものでないと
理解しにくいものではないだろか。
でも、野外調査の指針として非常に重要なものである。
いくつか誤植があり気になった。

2007年5月29日火曜日

22(307)マラケシュの贋化石(上): 2007.05.29

スティーブン・ジェイ・グールド著「マラケシュの贋化石(上)」
(ISBN4-15-20808685-8 C0045)
を読んだ。
グールドの本を久しぶりに読んだ。
私はグールドのファンで大抵のものは読んでいる。
日本語訳されているものを読んでいる。
原著ではあってもまだ日本語訳されていないものは、
読んでいない。
邦訳されたもので未読の本が少しずつ減っていく。
邦訳されているのは後5冊となった。
まだ訳されていないものがあるので
将来訳されていくかもしれないが、
現状では残り少なくなった。
今後の楽しみとしてじっくりと読んでいこうと
以前から思っているために、
なんとなく読みはじめないようになっている。
そんなことを考えていると、なかなか読み終わらなくなる。
この本だって1カ月以上かかって読んでいる。
内容が非常に高度で
すんなりとは理解しづらいところがあるからでもある。
そんなことを考えていると、
理解するには何度も読み返えしたほうが
いいのかもしれない。
そうなると今まで読んだ本を再度読み返すことにもなる。
それも一度ではなく何度も読み返していもいいことになる。
すると多数の非常に難解だが楽しみの本が
まだ読むべきものとして残っていることとなる。
となると読むべき楽しみは
これからもずっと続くということである。

2007年4月30日月曜日

21(306)地球の自叙伝: 2007.04.30

マーシャ・ビョーネルード著「地球の自叙伝」
(ISBN4-8222-8302-8 C0044)
を読んだ。
地質学者による地球の解説である。
しかし、一般的過ぎてあまり面白くなかった。
やはりしっかりとして視点で構成されていないと
内容にインパクトがないような気がする。
そのような本は研究者が自分の研究テーマで
何冊も書けるものではないような気がする。
もし書けるとすると、自分の研究分野を
いろいろな視点で概観したり、
再構成したりすることであろう。
そしてより優れた研究者には、
科学哲学へと昇華していくのではないだろうか。
その道は私には遠いと感じた。

2007年4月14日土曜日

20(305)メタルカラー列伝 温暖化クライシス: 2007.04.14

山根一眞著「メタルカラー列伝 温暖化クライシス」
(ISBN4-09-379428-6 C0095)
を読んだ。
環境や防災に取り組んでいる
人たちへのインタビューである。
本当に多くの人がいる。
そして本当にいろいろな現場、局面、状況、もの
にそれぞれ取り組んでいるのことがわかる。
たぶん、掘り起こせば、人の数だけ、
努力や苦労などがのだろう。
それは個人のレベルから、家族、社会、国家、
そして人類の歴史や物語と変化していくのであろう。
そんなことを感じた。

2007年4月8日日曜日

18,19(303,304)プレイ: 2007.04.08

マイケル・クライトン著「プレイ」(上・下)
(ISBN4-15-041109-3 C0197)
(ISBN4-15-041110-7 C0197)
を読んだ。
コンピュータプログラムと
分子生物学とナノテクノロジーを基にしたSFである。
なかなか面白く一気に読んだ。
自己組織化によって小さなナノ有機物が
学習し進化していく物語である。
面白いが少々荒唐無稽の話であるような気がした。
もしかすると最新科学を扱う物語は、
現実の科学と少しでも乖離が起こると
不自然さが目に付くのかもしれない。

17(302)13歳からの論理ノート: 2007.04.08

小野寺博一著「13歳からの論理ノート」
(ISBN4-569-65560-2 C0010)
を読んだ。
平易には書いてあるが、
簡略化が過ぎてわかりにくい。
これは、なかなか難しい問題だ。
特に子供向けの本の難しさである。
たぶんこのような本は、子供がより、
大人が入門書的に読むことの方が
多いのかもしれない。

16(301)デカルトの暗号手稿: 2007.04.08

アミール・D・アクセル著「デカルトの暗号手稿」
(ISBN4-15-20876205 C0040)
を読んだ。
なかなか面白かった。
そしてデカルトの数学的才能と
宗教裁判に対する慎重さがわかった。
本は、ライプニッツが調べた
デカルトの手稿の写しとそこに秘められた暗号を
中心にして本書の話題は進む。
宗教や時代の抑圧がなければデカルトは
もっといろいろな才能を開花させ、
哲学だけでなく、微積分や代数幾何学など
いろいろ数学や物理の世界でも
業績がもっと評価されたはずだ。
しかし歴史を悔やんでもしょうがないのだ。

2007年3月18日日曜日

15(301)藤の木山砦の三銃士: 2007.03.18

塩野米松著「藤の木山砦の三銃士」
(SIBN4-09-366352-1 C0093)
を読んだ。
団塊世代の東北地方で少年時代をすごした著者である。
そのころの様子が現れている。
イラストもなかなかいい。
しかしどのとなく寂しさがある。
なぜだろう。
最後には、学校が忙しくなり、
子供たちに地域で年齢を越えて遊ぶ余裕が
なくなって行く話である。
モノは豊かでなかったが、
時間がいっぱいあり、遊ぶことが
子供の仕事だった時代の話である。

2007年3月17日土曜日

14(300)見えない敵: 2007.03.17

安部夏丸著「見えない敵」
(ISBN4-89309-152-2 C0093)
を読んだ。
一昔前の田園地帯の子供たちが
集まって自然の中で遊んでいた時代の話である。
私からすると懐かしい少年時代の話のような気がする。
しかし思い返せば、自分が年齢を越えて
近所の子供同志で遊んでいたのは、
低学年くらいで、高学年になると、
同級生と遊ぶことが多くなった気がする。
だから、私よりもう少し前の団塊の世代が
この本の少年時代を経験していたのではないだろうか。
しかし作者は私と似たような世代である。
だから、地域によっては、
このような少年時代を過ごせた人もいたのであろう。

2007年3月11日日曜日

13(299) レッツゴー!川中WOW部: 2007.03.11

安部夏丸著「レッツゴー!川中WOW部」
(ISBN4-06-148734-5 C8293)
を読んだ。
現在私は子供向けの本を書いている。
その参考のために、典型的な子供の本を読んでみた。
一気によめて、なかなか面白い。
そしてどこか考えさせられるところ、
何かを学ぶところが必要だ。
子供向けの本は、これでなければならない。
いい参考となった。
彼の別の本も読み出した。

12(298) Google誕生: 2007.03.11

デビッド・ヴァイス、マーク・マルシード著「Google誕生」
(ISBN4-87257-644-6 C0034)
を読んだ。
私も毎日いっていいほど使っているGoogleの歴史を
2名の大学院生の創設者を中心とした
ノンフィクションである。
私は現在Goolgeを検索だけでなく、
検索を中心とした、URLのノートや
GoogleEarthなどを使っている。
他にもG-mailやFirefoxなども使ってみようか迷ったが
現状を変更するとトラブルがあるといやなのでやめた。
しかし、それがどのような思想でつくられ、
なぜ無料なのかがわかった。
無料なのに、ユーザーはお金を払わないのに
なぜ、成長する企業になっているのかもわかった。
そしてそこには共感するものがあった。

2007年3月3日土曜日

11(297) 「超」手帳法: 2007.03.03

野口悠紀雄著「「超」手帳法」
(ISBN4-06-213578-7 C0036)
を読んだ。
私も新しい手帳システムに移行したので、
他の人がどのようなことを書いているかを
知るためにこの本を読んだ。
以前も書かれていたことが
手帳だけについてまとめられたものだ。
内容はいろいろ変化している。
それでいいのだ。
デジカメの使い方を書かれていたが、
メモ代わりにするのはいいとおもっていた。
しかし、画像をデジタルの活字にするのが
一番面倒なのだ。
汚い字、複雑な表も、デジタルにしてくれる
賢いOCRのソフトはないのだろうか。
少なくともOCRのソフトは、手書き文字に対しては、
非常に認識率は悪い。
私の走り書きに関しては、
キュー入力をしたほうが早いほどである。
そうなればデジタルカメラの利用法は
ますます多くなるのだが。

2007年2月17日土曜日

10(296) メタルカラーの時代6 しぶといモノ作り: 2007.02.17

山根一眞著「メタルカラーの時代6 しぶといモノ作り」
(ISBN4-09-379426-X C0095)
を読んだ。
2段組600ページほどの本だが、
朝の時間しか読まなかったが
かなり早いペースで読んだ。
いろいろな技術者や科学者が登場してきた。
なかなか面白いものであった。
山根氏のライフワークとして
なかなか面白いものである。
私のライフワークも自分も面白く、
そして他の人も面白いと思えるものが
あることはすばらしいと思う。

2007年2月10日土曜日

9(295) 『親力』で決まる!: 2007.02.10

親野智可等著「『親力』で決まる!」
(ISBN4-7966-286-2 C0037)
を読んだ。
メールマガジンで有名になったものが書籍化されたものだ。
現役小学校教師が親が
家庭でどのような教育をするかを書いたものだ。
なかなかおもしろかったが、
実現できることとできないことがある。
しかし、著者の主張する心構えは理解できた。

2007年2月9日金曜日

75(360) ブルバキとグロタンディーク:2007.12.09

アミール・D・アクゼル著「ブルバキとグロタンディーク」
(ISBN4-8222-8332-2 C0041)
を読んだ。
アクゼルの本を久しぶりに読んだ。
数学者集団ブルバキと
一時はそこに所属しながら独自路線を歩み
フィールズ賞を与えられながら辞退した。
後に政治運動にかかわったが失望した。
その後、世の中に嫌気がさし
山奥に隠れてしまい、
未だに行方をくらましている。
非常に不思議な人生を送っている人についての
ノンフィクションである。

2007年1月27日土曜日

8(294) 世界一おいしい火山の本: 2007.01.27

林信太郎著「世界一おいしい火山の本」
(ISBN4-338-18608-9C8344)
を読んだ。
林氏は同級生である。
彼のこの本は彼の性格が出ている文章と
着眼が面白い本である。
でも、子供向けに「おいしい」本ではなく、
「よくわかる」そして「おもしろい」火山の本を
書いてほしいものだ。
彼ならきっといい本がかけると思う。
期待したいものだ。

7(293) 宇宙で地球はたった一つの存在か: 2007.01.27

松井孝典編著「宇宙で地球はたった一つの存在か」
(ISBN4-900594-87-3 C0344)
を読んだ。
松井氏が半分以上の分量を書いている。
しかし、内容としては
私が以前言っていたことと重複している。
まるで私が公表している内容を
そのまま利用したようなものである。
これは松井氏の以前の著作でも感じたことであるが、
彼の方が有名なので騒いでもしょうがないことだ。
私はより進んだ内容を考えていくまでのことだ。
本の中では長沼毅氏の内容が面白かった。
彼は、生物の根源について考えている。

2007年1月14日日曜日

6(292) 天の瞳 あすなろ編II: 2007.01.14

灰谷健次郎著「天の瞳 あすなろ編II」
(ISBN4-040873512-8)
を読んだ。
とうとう最後の巻となった。
著者が昨年暮れに亡くなったので、
この続きをもう読むことはできない。
この巻の終わり方からすると、
著者はもっと続きを書くつもりであったはずだ。
主人公はまだ中学生で、
ここ数巻で大きなテーマとなったいものだ、
まったく解決していいない。
そして、この巻で生じた問題も解決していた。
読者としては、非常に欲求不満となる。
もしかすると、著者は続きを書いていたかもしれないが、
その存在は発行されない限り読者は知りようがない。
この本はいたるところ中途半端な状態なので、
完結の形で評価したかった。

2007年1月13日土曜日

5(291) 日本恐竜探検隊: 2007.01.13

真鍋真・小林快次編著「日本恐竜探検隊」
(ISBN4-00-500485-7 C0240)
を読んだ。
日本で多数の恐竜化石が見つかっていることは、
知っていたが、どのような種類のものが発見されいて、
どのような研究者が関与しているかが良く知らなかった。
しかし、このジュニア向けの本を読んで、
日本の恐竜研究の概要を知ることができた。
しかし、研究者が書いた文章なので、
ジュニア向けなのに
論文調の書き方をしているものが多い。
それが残念であった。
編者はあま表現内容を統一しなったようだ。
それが残念である。

2007年1月8日月曜日

4(290) クマムシ?!: 2007.01.08

鈴木忠著「クマムシ?!」
(ISBN4-00-007462-8 C0345)
を読んだ。
驚異的な生命力を持つクマムシの話だ。
しかし、私たちが聞いているクマムシの不死身説は、
一部は本当であるが、多くは尾ひれのついた
噂話が多いようだ。
面白いことにクマムシの研究者は少なく、
研究史もあまりなかったようだ、
現在では研究者もでてきたようだ。
クマムシは樽状になって休眠するが、
生きているが代謝をしない状態になって、
悪い環境を生き延びる。
その状態のことをクリプトビオシスと呼ぶ。
「潜伏生命」や「隠蔽生活」などと訳されているらしいが、
正式訳はないようだ。
鈴木氏も私より少し若いが、
今までの研究テーマを変更して、
40歳のときにクマムシの研究に入ったようだ。
それまでいくつ研究テーマを変えてきたようだ。
なかなか共感を覚える姿勢である。

2007年1月6日土曜日

3(289) 天の瞳 あすなろ編I: 2007.01.06

灰谷健次郎著「天の瞳 あすなろ編I」
(ISBN4-04-873379-6 C0093)
を読んだ。
ストーリ自体はなかなか進まないが、
いろいろ重要で面白い話題が書かれている。
後一冊で手元の本は終了するが、
今後どのような成長をするかは楽しみであるが、
著者が昨年く暮れに亡くなったので
これ以上の続きは期待できない。
ライフワークと銘を打っているが、
ライフワークともいうべき内容の本が、
途中で終わってしまうのは、
興味を持って読んで読者には欲求不満になる。
それが一番の問題だ。
この本で教師と生徒の正常な関係を
テーマとしているのだが、
著者と読者の関係に読みかえると、
著者が死んでしまうことは、
著者にとって読者への一番の裏切りかもしれない。
いいたいのは、私は、この物語を
それほど読みたいということである。

2007年1月4日木曜日

2(288) 天の瞳 成長編II: 2007.01.04

灰谷健次郎著「天の瞳 成長編II」
(ISBN4-04-873286-2 C0093)
を読んだ。
学校の窓ガラス破壊事件、暴力事件など
良く聞くものを題材にして、
生徒、学校、親が一般的な対処と、
理想的な対処を問う内容である。
考えることと議論すること、
言うことと実行すること、
暴力と非暴力、
武術と暴力、
理想と現実。
そして当たり前ということを実現するのが、
いかに大変か、そして努力を要するのかが
書かれている。
そして、その当たり前を当たり前と感じられる力が
必要である。

2007年1月2日火曜日

1(287) 天の瞳 成長編I: 2007.01.02

灰谷健次郎著「天の瞳 成長編I」
(ISBN4-04-873204-8 C0093)
を読んだ。
成長する主人公と不良と呼ばれる子供たちの抗争。
それに対して事なかれで対応する学校教師。
そんな学校にあっても子供たちのことを考えている教師。
学校のふがいなさに憤る親。
理想の教育、理想の学校はそれぞれ違うだろうが、
現実に子供たちに問題が起こっているとき、
どう対処するかが早急の問題だが、
その姿勢が思わぬ対立を生む。
しかし、子供を教育するところが学校であるのだから、
視点は子供に置かなければならない。
そんな簡単なことができない大人がいると
問題がこじれていくのである。

2006年12月26日火曜日

45(286) 空間の謎・時間の謎: 2006.12.26

内井惣七著「空間の謎・時間の謎」
(ISBN4-12-101829-X C1210)
を読んだ。
難解であるが面白い。
ライプニッツとニュートン(代弁者)の論争から
科学の本質を見出し、
それを追うことからはじまる。
科学史ではなく科学哲学である。
しかし、科学史の哲学的解釈であるような気がする。
つまりよくある哲学だが、
本当の哲学ではないような気がする。
それは、ニュートン、ライプニッツ、アインシュタイン
などの物理学の大物が提示した理論に
基づいているのからなのだろうか。
著者が生み出したのは
素材を加工して生み出した料理、
つまり解釈のような気がする。
だが、非常に重要なアプローチのような気がする。
誰も手にしていない素材を用いて
人の考えではなく、自分自身の考え方で
このようなや展開をすれば、
より哲学的なものになるような気がする。
私のとるべき道はこれなのかもしれない。

44(285) 天の瞳 少年編II: 2006.12.26

灰谷健次郎著「天の瞳 少年編II」
(ISBN4-04-873159-9 C0093)
を読んだ。
主人公林太郎が中学校1年生のときの話である。
どこにでもいそうな教師、校長などの
生徒を規則で締め付ける教師と
それに抵抗する主人公とその仲間の話題である。
主人公のような正論による抵抗者は、
現時の学校では少数派ではないか。
ほかの抵抗者は不良と呼ばれるものたちである。
主人公たちは、不良とも戦わなければならない。
本当に自然に生きるとは、
自分の正しいと思うとおりに生きるとは
これほど大変なのかと思う状況での話である。

2006年12月14日木曜日

43(284) 天の瞳 少年編I: 2006.12.14

灰谷健次郎著「天の瞳 少年編I」
(ISBN4-04-873100-9 C0093)
を読んだ。
最近寝る前にはこのシリーズを読んでいる。
この巻は、主人公が小学校5年生の時の話で
構成されている。
少々ませているようだが、
子供と教師、子供と親、子供の間の関係、
いずれも考えさせされるエピソードばかり
取り上げられている。
なかなか参考になる。

2006年12月6日水曜日

42(283),41(282) 天の瞳 幼年編: 2006.12.06

灰谷健次郎著「天の瞳 幼年編1、2」
(ISBN4048730967)
(ISBN4048730975)
を読んだ。
先日、灰谷健次郎の訃報をニュースで知った。
小学校教員養成の学科に配属され、
教員と子供のあり方について考えるようになってきた。
そんなとき以前読んだ
灰谷健次郎の一連の著作が気になり、
図書館で借り出して読み始めた。
面白いのは確かだが、
描かれる子供と大人、子供と親、子供と教師
の関係で、どれがいいのか、どこが悪いか、
考えさせられることが多い。
そして授業の一こまが描かれているが
定常的な授業でそのようなやり方をしていたのでは、
授業予定がこなせないないのではないか、
というような現実的な問題を想起してしまう。
しかし、それも考慮して子供との
より関係を考えていく必要があるのだろう。

2006年11月28日火曜日

40(281) 月のきほん: 2006.11.28

白尾元理著「月のきほん」
(ISBN4-416-20612-6 C0044)
を読んだ。
白尾氏の月に関する本だ。
月については、科学的なデータ集はもっていたので
不自由は感じなかったが、
この本を読んで、まさに月の基本がわかった。
天文写真のプロといっても良い白尾氏が
あえてイラストで説明をしたのは、
そのほうが分かりやすいからである。
この本は子供から大人まで、
分かりやすさにこだわって作成されたものである。
私にも面白く分かりやすい内容であった。
いくつか誤植もあったが、それはあとがきにあったように
急いで書いたせいかもしれない。
しかし、それはささやかのことである。
この本はいい。

2006年11月21日火曜日

39(280) 絶滅古生物学: 2006.11.21

平野弘道著「絶滅古生物学」
(ISBN4-00-006273-5 C0044)
を読んだ。
古生物学を絶滅という視点で捉えたものである。
著者の主張はよくわかる。
地球の歴史を解明するためには、
古生物学的情報は不可欠である。
それはあまりに記載的である。
現在の科学の進歩や方向性からは
なかなか古生物学の研究が評価されないのは
学問の性格上仕方がないような気がする。
もっとのびのびと学問できる環境が必要だ。
このような学問は博物館のようなところで
もっと主力を移してやるべき分野のような気がする。
そして、子供や市民に古生物学の面白さを
伝えていくべきであろう。
研究者養成は、大学の地質学や生物学を専攻したものが、
博物館で専門の訓練を受けながら
行うのが理想的ではないだろうか。

38(279) 島物語I: 2006.11.21

灰谷健次郎著「島物語I」
(ISBN4-04-352025-5 C0193)
を読んだ。
以前にも読んだ記憶があるのだが、
新入生用の推薦図書の候補として、再度読んだ。
面白くいろいろ考えさせられる内容であった。
現実にこのようなことが
可能なのだろうか疑問に思うこともある。
しかし、これは小説なのだ。
伝えたいことがあっての虚構である。
著者の伝えたいことについて考えをめぐらすべきであろう。

2006年11月15日水曜日

37(278) 砂場の少年: 2006.11.15

灰谷健次郎著「砂場の少年」
(ISBN4-04-352024-7 C0193)
を読んだ。
35歳の臨時採用の中学校教師が
「札付き」のクラスを担当させられる。
しかし、教師と生徒が理解しあうことで
より深い教育について考えていくものである。
小説である。
最近急遽小説をいくつか読み出した。
新入生に入学前のガイダンスとして、
書籍を指定し、感想を書くというものがある。
そのための素材探しである。
灰谷健次郎は以前結構読んでいた。
今ではほとんど忘れている。
しかし、教育を扱った内容が多いので、
今後も読み進めていこうと考えている。

36(277) 眼の誕生: 2006.11.15

アンドリュー・パーカー著「眼の誕生」
(ISBN4-7942-1478-2 C0040)
を読んだ。
カンブリアの大爆発とよばれる生物の飛躍的進化が
光を感じる眼の進化によるものであるという説が
展開されている。
「光スイッチ」と呼ばれるものである。
当たり前のように見える説であるが、
今までだれも真剣に唱えてこなかったものである。
当たり前に見える説であるから、
非常に多くの面から論じられている。
なかなか面白い説だと思う。
しかし、古生物の進化を考えるときいつも
仮説と真実について考えてしまう。
進化とはあくまでも説にすぎない。
人間の自然の見方といってもいい。
だから進化を支配する要因を考えるのは、
もっと実証困難となる。
現在の生物の環境への適応や小進化ですら、
現象は捉えることができても、
その本当の原因は完全にはわからない。
説をつくっても、それが唯一の解であり、
真実だという証明ができないからだ。
古生物の進化とは過去のできごとである。
だから、論理として一番もっともらしいものが
もっとも真理に近いと考えざる得ない。
そんな当たり前のことであるが、
有力な説が真理だと間違って伝わることには
注意が必要だ。
そんなことを考えた。

2006年10月21日土曜日

35(276) 松井教授の東大駒場講義録: 2006.10.21

松井孝典著「松井教授の東大駒場講義録」
(ISBN4-08-720321-2 C0244)
を読んだ。
やはり私の考えに通じるものがある。
まるで私の考えをWEBで見ているのかと思うほど
似ている内容がいくつもあった。
科学的な知識の最新情報では、
もちろん彼は専門家でもあり、
学生や院生がたくさんいるであろうから、
太刀打ちする気はない。
しかし、本質的な思想部分では
私自身がいろいろリジナリティを
持っているつもりであるが、
その点が似ているのが気になる。
もちろん私しかない部分もあるが、
やはい似ている点があると気になる。
そのオリジナリティや優先権を守るには、
はやり書くことである。
少しでもはやく公開してその記録を残しておくことである。
この本を読んでそう感じた。

2006年10月3日火曜日

34(275) シーケンス層序と水中火山岩類: 2006.10.03

保柳康一・松田博貴・山岸宏光著
「シーケンス層序と水中火山岩類」
(ISBN4-320-04684-6 C3344)
を読んだ。
フィールドジオロジーという専門書の4巻である。
地層の解析が進んでいることがわかった。
しかし、地域の詳細に入っているような気がする。
もっと次元の大きなものへとなるには、
広域的なデータがもっと集まらないとダメなのかもしれない。
そうなれば、これらのシーケンス層序学も
もっと大きな地球の環境変動へと話がつながり、
学際的広がりを見せるであろう。
しかし、その前にはやはり詳細な記載を
積み重ねていく必要があるのだろう。

33(274) 地球の内部で何が起こっているのか? 2006.10.03

平朝彦・徐垣・末広潔・木下肇著
「地球の内部で何が起こっているのか?」
(ISBN4-334-03314-8 C0244)
を読んだ。
2005年7月に竣工した地球深部探査船「ちきゅう」に
まつわる研究課題や内容の紹介である。
こんな巨大研究はまるでバブルの頃の研究だが、
これからが勝負である。
日本はこのような巨大研究にお金をつぎ込んでいる。
カミオカンデ、スーパーカミオカンデ、Spling8、
地球シミュレーター、天体望遠鏡すばる、やはぶさ
などなど、それぞれが成果を挙げてきている。
今度が「ちきゅう」である。
「ちきゅう」の中心メンバーが紹介している本である。
一読の価値がある。

2006年9月10日日曜日

32(273) 人類は絶滅する: 2006.09.10

マイケル・ボウルター著「人類は絶滅する」
(ISBN4-02-250069-7 C0045)
を読んだ。
生物進化のパターンを化石データベースから
解き明かそうという試みである。
そのとき用いた考え方は、冪乗則である。
冪乗則の考えで生物進化のパターンを解明して、
そこから未来予測をしようという考えである。
最近の生物絶滅のパターンは、急激で
これは、冪乗則の巨大雪崩が
起きているのではないかというのである。
その原因が人類ではないかというのである。
筋は通っているが少々根拠が薄いように感じる。
しかし、この冪乗則を生物進化に当てはめられるというのは
誰もが感じていたことを方程式で示したことに意味があると思う。

2006年9月8日金曜日

31(272) 気候変動+2℃: 2006.09.08

山本良一責任編集「気候変動+2℃」
(ISBN4-478-87108-6 C0033)
を読んだ。
時代ごとに気候変動に関する情報が
整理されているので分かりやすかった。
温暖化反対論者の伊藤氏も書いているし、
地球シミュレータの計算結果も大々的に使われているので
なかなか面白いものとなっている。
そしてシミュレータ側の人間は
これはあくまでもある前提ある理論に基づいた
ひとつの計算結果であることを強調している。
どうしてもその結果だけが、一人歩きしている
それが怖いところである。
そんなことを考えた。

30(271) 堆積物と堆積岩: 2006.09.08

保柳康一他著「堆積物と堆積岩」
(ISBN4-320-04683-8 C3344)
を読んだ。
出かけている間に読んだ本だ。
堆積学の基礎に関する本だが、
最近専門が違っているので
このような本を読んでいなかった。
当たり前のことだが、進歩している。
堆積物に対する考え方が深まっている。
個別の地域史から、一般論へ。
一般論から地域史へという循環が繰り返されている。
そんなことをしばらく見ていなかったので、
なかなか勉強になった。
そして著者が同級生でもあるので、
感慨ひとしおである。

2006年8月30日水曜日

29(270) ホーキング虚時間の宇宙: 2006.08.30

竹内薫著「ホーキング虚時間の宇宙」
(ISBN4-06-257487-x C0242)
を読んだ。
ホーキング理論についての説明が
分かりやすく書かれている。
特に虚時間の導入の数学的意味がよく分かった。
また、ホーキングの語録や
研究者と行ったいろいろな賭けも紹介されている。
いつもの竹内の本と同じで分かりやすかった。
しかし、物理学の先端が
まだ十分解明されていないことが
この本からもわかった。

2006年8月27日日曜日

28(269) ココロにのこる科学のおなはし: 2006.08.27

丸山茂徳著「ココロにのこる科学のおなはし」
(ISBN4-410-13830-8 C0040)
を読んだ。
久しぶりの丸山氏の本が子供向けのこのような本でった。
驚きもあったが、こんなこともあるのかという気もした。
でも、丸山さんらしくはしょって説明不足、
最新過ぎて定着していない情報などがちりばめられている。
本当はもう少し練るべきなのだろうが、
丸山さんだからこれも出いいような気もする。
うちの子供にも読ませてみようと思う。

27(268) 続見える学力、見えない学力: 2006.08.27

岸本裕史著「続見える学力、見えない学力」
(ISBN4-272-41134-9 C0037)
を読んだ。
前著の続編である。
前著が20年前のものであるから、
どのような変化があるかが述べられているが、
それが教育の悪化の話ばかりである。
これでは読んでいても面白くなり。
いろいろな提案をなされている。
しかし、それは他の書でも示されている内容である。
もしかしたらこの内容は20年前だから先見性があったが、
現状では言い古されている内容なのかもしれない。

26(267) 改訂版見える学力、見えない学力: 2006.08.27

岸本裕史著「改訂版見える学力、見えない学力」
(ISBN4-272-88461-1 C0137)
を読んだ。
基礎学力として読み書き計算の
重要性を訴えたものである。
文部省批判が各所にあるが、
批判ばかりではものどとは進まない。
与えられた現状でベストを尽くすことが、
現在の教育の重要なところであろう。
その上での教育論となる。

2006年7月15日土曜日

25(266) 養老孟司のデジタル昆虫図鑑: 2006.07.15

養老孟司著「養老孟司のデジタル昆虫図鑑」
(ISBN4-8222-4527-6 C0095)
を読んだ。
山根一真氏に教えてもらった方法によるもである。
昆虫のデジタル画像を、スキャナーでとることである。
レンズが動くき被写体深度が深いために、
立体的にとれるのである。
スキャナーの性能がいいので、
非常に高精度のデジタル画像が得られるというものである。
エプソンの広告として雑誌に連載されたものである。
この方法は有効である。
私も早速岩石で挑戦したが、
大きすぎてだめであった。
しかし、平面ととるにはこれで十分である。

24(265) 栗林慧の昆虫ワンダーランド 2006.07.15

栗林慧著「栗林慧の昆虫ワンダーランド」
(ISBN4-02-350116-6 C0845)
を読んだ。
DVDがついていて高い本であるが、
私が知りたいのはカメラの解像方法についてであるが、
それについての詳細は、書かれていていない。
たぶん非常に困難なことだからであろう。
私はそこまではする気はないが、
手軽なものであればやってみる気はある。

2006年7月8日土曜日

23(264) ドーキンスVS.グールド: 2006.07.08

キム・ステルレルニー著「ドーキンスVS.グールド」
(ISBN4-280-08878-4 C0145)
を読んだ。
グールドしか読んでいなかったが、
ドーキンスの著作も興味が出てきた。
そしてグールドの著書も興味本位で読んでいたので、
生物学の姿勢や思想と、他の考え方との対比で読んでいなった。
だからこの本は非常に新鮮で面白く感じた。

22(263) ダイヤモンドの科学: 2006.07.08

松原聡著「ダイヤモンドの科学」
(ISBN4-06-257517-5 C0240)
を読んだ。
ダイヤモンドに関する各種の情報が書かれたいた。
以前科学博物館で行われたダイヤモンド展が動機なのかもしれない。
類書がいくつかあったが、
鉱物学的な内容とダイヤモンドに関する歴史も同時に書かれているので、
それなりに面白かった。

21(262) 新鉱物発見物語: 2006.07.08

松原聡著「新鉱物発見物語」
(ISBN4-00-007455-5 C0344)
を読んだ。
松原氏が、自分の発見した新鉱物にまつわるエピソードを
紹介したものである。
読み物として面白かった。

20(261) 「複雑ネットワーク」とは何か: 2006.07.08

益田直紀・今野紀雄著「「複雑ネットワーク」とは何か」
(ISBN4-06-257511-6 C0240)
を読んだ。
ネットワークのタイプと
各種の応用例を知ることができた。
しかし、この本自体は一般書でいろいろ紹介するのが
目的だからいいのだが、
著者の情報科学理論に対するオリジナリティは感じられなかった。

19(260) スモール ワールド: 2006.07.08

ダンカン・ワッツ著「スモール ワールド」
(ISBN4-501-54070-2 C3004)
を以前読みかけたが、
難解なので途中で挫折した。
しかし、何か重要なことを言おうとしていることはわかったので
別の入門書を読むことにした。

2006年6月6日火曜日

18(259) 生命の起源: 2006.06.06

パリティ編集委員会編「生命の起源」
(ISBN4-621-07383-4 C3342)
を読んだ。
雑誌パリティに掲載された生命起源に関する
論文集である。
少々古い内容が多かった。
また、あまりにも些細なことを
問題にしているように見えるものある。
これは、専門家間での議論ではいいが、
一般向けの本ではあまり紹介するないようではない。
もう少し分かりやすいもの。
もう少し一般的なもの。
もう少し面白いものを掲載すべきだと感じた。

2006年5月20日土曜日

17(258) 誰も読まなかったコペルニクス: 2006.05.20

オーウェン・ギンガリッチ著「誰も読まなかったコペルニクス」
(ISBN4-15-208673-4 C0040)
を読んだ。
コペルニクスの書いた「回転について」という本が
本当に誰も読まなかったのか、
ということについて、
現存する初版、第2版600冊を訪ね歩きながら、
その本に書き込まれたメモから
読まれていたことを示した書誌学的本であった。
半分ほど読んだが、
疲れてやめてしまった。
あまりに書誌学的で私には興味がないからである。

16(257) 震災列島: 2006.05.20

石黒耀著「震災列島」
(ISBN4-06-212608-7 C0093)
を読んだ。
少々設定に無理あるような気がする。
それは、地震の予知がそこまで進んでない点であろう。
しかし、小説であるから、
ある程度事実や学問的な無理を承知で
書かれているのであろう。
これは前作の「死都日本」でもあった点である。
それでも前作に比べて、
見劣りがするのは、なぜだろうか。
理由がわからないがそんな気がする。

2006年5月18日木曜日

15(256) 最新地球史がよくわかる本 2006.05.18

川上紳一・東條文治著「最新地球史がよくわかる本」
(ISBN4-7980-1260-2 C0040)
を読んだ。
表題どおりの最新ではないが、私にとっては、
いろいろ参考になることも書いてあった。
当たらし分野を切り開く必要がある
という主張が最後にされていた。
同感である。
私は本当に新しい分野を切り開いているだろうか。
それを目指して努力はしている。
それが成果となるかどうかはわからない。
でも、大変だけれども、
私とっては興味があり、やりがいのあることである。
そんなことを考えさせられた。

2006年5月17日水曜日

14(255) 科学と非科学の間:2006.05.17

安斎育郎著「科学と非科学の間」
(ISBN4-480-03753-5 C0111)
を読んだ。
科学の成果を知っていながら、
非科学的なことを信じる人が多くいる。
その原因、その対処などが書かれている。
なかなか面白い本であった。

2006年4月17日月曜日

13(254) 恐怖の存在: 2006.04.17

マイクル・クライトン著「恐怖の存在」上・下
(ISBN4-15-208668-8 C0097)
(ISBN4-15-208669-6 C0097)
を読んだ。
地球温暖化に関する問題を
正面から指摘したものだ。
地球温暖化では、私も常々同じことを考えていた。
しかし、この本はそれを有名作家が
小説という書き方で示したのである。
面白かった。
少し前、日本の捕鯨が世界から批判を浴びた。
その批判には科学的根拠がないことを
日本人は指摘してきたはずだ。
長年の国際世論と捕鯨の禁止で
今や日本の鯨文化は廃れた。
そして人手の加わらないクジラによる
生態系の改変が起こっている。
そしてまたもや京都議定書である。
メディアや行政、国際政治に
大衆は踊らされているような気がする。
それを冷静に考えるのが科学であるはずだ。
しかし、研究費という研究者の動機を
支配する存在の意図を、研究者が感じ、
それに迎合する研究テーマがまかり通る。
そんな悪循環をまたもや
繰り返しているような気がする。
考えさせられた本であった。

2006年4月5日水曜日

12(253) ワトスン君、これは事件だ!: 2006.04.05

コリン・ブルース著「ワトスン君、これは事件だ!」
(ISBN404-289401-1 C0197)
を読んだ。
これは、カバンの中に掘り込んでおいた、
文庫本で1年近くかけてやっと読んだことになる。
近代物理学が解明した不思議な現象を、
シャーロックホームとワトスンの時代背景で、
事件として登場させ、科学的解明しているという
筋だてで、さまざまな内容の事件が紹介されている。
科学の紹介の一つのあり方を示したが、
科学的内容自体が非常に難しいものなので
理解することが難しい部分もあった。

2006年4月4日火曜日

11(252) 陰山メソッド英語への挑戦: 2006.04.04

藤井弘之著「陰山メソッド英語への挑戦」
(ISBN4-09-837369-6 C0037)
を読んだ。
小学校での英語教科の導入とその実践である。
小学校での英語の教育をどのように導入して、
どうして成果を出していたかを紹介したものである。
陰山英男のいる広島県尾道の土堂小学校での
実践である。
なかなか面白かった。
しかし、これは教育現場での取り組みに
任せるものであろう。
小学校での導入には指導者養成や、
教材、教授システムなどあまりに未知数が多い。
それをどのようにして完成していくのか。
まだ長い時間がかかりそうである。

2006年4月3日月曜日

10(251) 羅針盤の謎: 2006.04.03

アミール・D・アクゼル著「羅針盤の謎」
(ISBN4-04-089173-0 C0098)
を読んだ。
アクゼルは数学の著書は非常に面白かった。
しかし、今回のこの本はあまり面白くなかった。
自分の生い立ちのまつわる
羅針盤に関する探求ものであったが、
やはり本業の数学の方がおもしろい。
残念である。

2006年3月27日月曜日

9(250) 地震のすべてがわかる本: 2006.03.27

土井恵治監修「地震のすべてがわかる本」
(ISBN4-415-02590-0 C2040)
を読んだ。
一般的な内容で、あまり詳しいことがなく、
直接の参考になることはあまりなかった。
しかし、網羅的なので手元においておこう。

2006年3月25日土曜日

8(249) 音読と計算で子供の脳は育つ: 2006.03.25

川島隆太・川島英子著「音読と計算で子供の脳は育つ」
(ISBN4-576-03079-5 C0077)
を読んだ。
脳科学で有名な川島氏の自分の4人の子供の
子育てについての話である。
脳科学以外の部分については、
普通の親としての子育ての話である。
川島氏だからこのような本が出るのである。
まあしかし、医者で脳科学者であっても
普通の親であるということだ。

7(248) なぜ貝の化石が山頂に?: 2006.03.25

アラン・カトラー著「なぜ貝の化石が山頂に?」
(ISBN4-86029-116-6 C0044)
を読んだ。
地質学の先達として地層累重の法則や
面角一定の法則などを発見した。
そしてなにより、聖書職者でありながら
最終的に聖書に書かれた
激変説を否定する理論の礎をつくったのである。
彼の地質学の業績というべき
「固体について」を見たくなった。
しかし、これは、かれの「固体論」のための
概略であるという。
それを見たかったが、彼はそれを完成させずに、
聖職者となって一生を終える。
幸い「固体について」は
ステノ研究者の山田俊弘氏の「プロドロモス固体論」が
日本語訳としてあるのでそれを手に入れよう。

2006年3月6日月曜日

6(247) 絶滅のクレーター: 2006.03.06

ウォルター・アルヴァレズ著「絶滅のクレーター」
(ISBN4-7948-0333-8 C0044)
を読んだ。
K-T境界の隕石説を父のルイスと共に
唱えた地質学者である。
地質学者として、隕石説にいたる考えの
変遷を述べたものである。
偉大な父とうまく協調した研究をした。
10年以上に及び学界での激しい議論。
その矢面に父は立ち、そして成果を上げながら
それを楽しんでいた。
慎重で、着実で、地質学を愛する息子が
どう考えていたのかがあまり表に現れなかった。
そしてこの本を発見して、
息子の考え方が少し見えてきた。
慎重で控えめで他の人を配慮する地質学者であった。
そして、自分の考えで研究を進めていた。
父の一般書「恐竜はなぜ絶滅した」を読んで、
隕石説の集大成ともいうべき
「白亜紀に夜が来る」を読んだ。
その間の人間ドラマを
中心人物の地質学者が埋めてくれる本であった。
内容、構成にいろいろ不満はあるが、
この本の重要性は損なわれない。
重要な本である。

2006年2月28日火曜日

5(246) ダイヤモンド号で行く地底旅行: 2006.02.28

入舩徹男著「ダイヤモンド号で行く地底旅行」
(ISDN-4-406-03215-0 C0044)
を読んだ。
入船氏は大学の先輩である。
この本は一般向けに書かれた本である。
しかし、彼のかかわった研究の内容が
紹介されているので、その部分が興味深かった。
いくつか設定に無理があるとこもあるが、
分かりやすい書き方がされていた。
しかし、彼のやっているの研究や装置について
もう少し知りたい、もう少し情報が欲しい点が
いくつもあった点が悔やまれる。
しかし、地球内部について紹介する
一般向き書籍はほとんどないから希少価値がある。
それになんといっても先端の研究が
紹介されている点が興味深い。

2006年2月14日火曜日

4(245) 超火山[槍・穂高]: 2006.02.14

原山智・山本明著「超火山[槍・穂高]」
(ISBN4-635-20101-5 C0044)
を読んだ。
面白い指向の本だ。
地質学者としては内容が面白い。
しかし、探偵もののする必要なく、
コンビの会話だけで進めてもよかった。
登山家たちは、
なじみのある山の生い立ちを知るのに有効かもしれない。
しかし、あまりにも地質よりの話しすぎるのではないか。
市民は、探偵もの仕立てで、読みやすいかもしれない。
しかし、やはりあまり知らない山、
そこでの大地の生い立ちは
なかなかぴんと来ないものがあるかもしれない。
いずれにしても、面白い本ではある。

3(244) 欠点を長所にすると学力はグーンと伸びる: 2006.02.14

陰山英男著「欠点を長所にすると学力はグーンと伸びる」
(ISBN4-09-345367-5 C0095)
を読んだ。
毎回主張は似たようなことである。
しかし、何かしらその実践や方法論には進歩がある。
この弛みない努力が重要なのだろう。
私もこのような努力を見習わなくてはならない。

2006年1月23日月曜日

2(243) 脳と音読: 2006.01.23

川島隆太・安達忠夫著「脳と音読」
(ISBN4-06-149716-2 C0280)
を読んだ。
脳科学者とドイツ文学者のメールのやり取りによる
教育に関する話題である。
いずれの著者も子供の教育に音読が
必要であると唱える研究者である。
そしてそれを実践している。
私もその必要を一連の書物で理解できてきた。
なかなか音読は大変である。
でも、子供の興味をそがないように
音読を進めていくことが大切であろう。
そんなことを再確認した。

1(242) 時の誕生、宇宙の誕生 2006.01.23

ション・グリビン著「時の誕生、宇宙の誕生」
(ISBN4-883135-840-5 C0040)
を読んだ。
宇宙におけるハッブル定数を求める研究の紹介である。
しかし、もう少しあとに書かれて欲しい本であった。
現在ではもっと精度良くハッブル定数が決められているし、
宇宙のはじまりだけでなく、
端や広がり初期の様子についてもわかりつつある。
現在は宇宙の状態に関する研究が
劇的に進んでいる時期のような気がする。
そんな時の解説が欲しかった。

2005年12月28日水曜日

49(233) 読み・書き・計算が子供の脳を育てる: 2005.12.28

川島隆太著「読み・書き・計算が子供の脳を育てる」
(ISBN4-91330-21-7 C0037)
を読んだ。
現在系統的に読んでいる子供の教育や
発達に関する文献の一つである。
川島氏が多くの著書で主張している
読み・書き・計算の必要性を示すものである。
母にもこの手法を勧めようと思う。

2005年12月25日日曜日

48(232) 学力はこうして伸ばす: 2005.12.25

陰山英男著「学力はこうして伸ばす」
(ISNB4-05-042780-6 C0095)
を読んだ。
ほぼいつもの同じ内容であった。
しかし、現在の小学校で行っている内容が加わっている。
そして中央教育審議会義
務教育特別委員会委員となって、
日本の教育を考える立場になっている。
あとは実践をするかどうかである。
我が家でもどれくらい続くかわからないが
自宅での学習は陰山方式である。
だから参考になる。

2005年12月20日火曜日

47(231) 小学校1年生で国語辞典を使えるようにする30の方法: 2005.12.20

深谷圭助著「小学校1年生で国語辞典を使えるようにする30の方法」
(ISBN4-18-698300-3 C3337)
を読んだ。
面白い試みである。
しかし、これは、学校のクラス全員の子供たちが
競争や付箋をたくさんつけたいと気持ちを
持ちながらする方法である。
我が家でやってみたがなかなか定着しない。
まあ仕方がない。
これは家庭教育の限界であろう。
何をすべきかを選択するとき、
選択したときにどうすれば良いかを
教えてくれる方法である。

2005年12月17日土曜日

46(230) 生命 最初の30億年: 2005.12.17

アンドルー・H・ノール著「生命 最初の30億年」
(ISBN4-314-00988-8 C1045)
を読んだ。
なかなか面白かった。
古生物学者ならではの本で、その書きぶりであった。
しかし、あまり真新しいことはなかった。
もちろんいくつかの点で進展があったが、
それはまだ未解決な状態のもので、
可能性の高低の議論であった。
最新情報とはこのようなものなのだろう。
しかし、なんとまどろっこしいことだ。
これが慎重な科学の進め方のかも知れないが、
はっきりとした判断、明瞭な決断、推定がされていた方が、
読む側としてはわかりいい。
もちろん不確かさを十分伝えた上でのことではあるが。

2005年12月13日火曜日

45(229) 奇跡の学力 土堂小メッソド: 2005.12.13

陰山英男著「奇跡の学力 土堂小メッソド」
(ISBN4-16-365840-8)
を読んだ。
兵庫県の小学校教員の陰山氏が
校長として尾道私立の小学校に応募して選ばれ赴任した。
研究校でいろいろな試みができる学校であるから
このような人事ができたのである。
そこで自分の信じる方法を繰り広げた
1年間の記録のその方法を公開したものである。
自由にさまざなま試みがなされいる。
今年は3年目になるのだろうか。
どうなっているのか、どのように発展しているのか
知りたい気もする。
しかし、これは部外者の希望である。
校長が本務なのでそちらを優先していくことが本筋である。
その結果得られたものを
まとまった形で報告して欲しいものである。

2005年12月12日月曜日

44(228) 本当の学力は作文で劇的に伸びる」: 2005.12.12

芦永奈雄著「本当の学力は作文で劇的に伸びる」
(ISBN4-8047-6104-7 C0095)
を読んだ。
子供は作文のまともな訓練を受けていないから
作文がなかなかうまくなれない。
教員も作文指導がなかなかうまくできない。
悪循環が生じている。
そのため、子供たちは国語に苦手意識をもってしまう。
それを克服するために
良い作文を書くための方法が示されている。
しかし、この本は奇をてらった書き方がされていて
作者自身の実力はよくわからない。
少なくともこのような書き方は
理性的、論理的な書き方ではない。
そのため、子供たちが良くなったという報告の列挙に
信憑性が疑わしくなる。
客観的なデータでなく、
いいデータしか出してない可能性がある、
という気がする。
表現はなかなか難しい。
行間を感じてしまい、
その感覚が読後感として残る。

2005年12月8日木曜日

43(227) 学力は家庭で伸びる: 2005.12.08

陰山英男著「学力は家庭で伸びる」
(ISBN4-09-345361-6 C0095)
を読んだ。
今までどこかで書かれた内容が書かれている。
それになにか細切れであるという気がしていた。
女性誌に連載されていたものを
手を加えて一冊の本にしたためであろう。
この本の内容は、大切である。
家庭での子供の教育において
心がけるべきことが書かれている。

2005年12月7日水曜日

42(226) 脳を育て、夢をかなえる: 2005.12.07

川島隆太著「脳を育て、夢をかなえる」
(ISBN4-7743-0717-6-3 C0047)
を呼んだ。
脳科学の本である。
一般、子供向けの本であるからすぐ読める。
いかに昔風の基礎的な
読み書き計算という勉強方法が重要か、
脳科学の立場から説明している。
説得力ある本である。
教育とは、なかなか難しいものであるが、
昔から経験的にやっていたことが
実は一番効率の良いことであることが
証明されてきたのだ。
いくつになっても遅くない。
痴呆症の改善も見られてたのです。
こんな単純なことからはじめればいい。
家内にも読むことを勧めた。

2005年12月6日火曜日

41(225) 本当の学力をつける本: 2005.12.06

陰山英男「本当の学力をつける本」
(ISBN4-16-358320-3)
を読んだ。
なかなかいい内容であった。
基礎が大切であることを説き、
その実践結果がいいものであることを実証している。
我が家でも取り入れたいものである。
実践の詳細が分からないので、
別の本を当たることにする。

2005年11月26日土曜日

40(224) 虫をめぐるデジタルな冒険: 2005.11.26

小檜山賢二著「虫をめぐるデジタルな冒険」
(ISNB4-00-006047-3 C0045)
を読んだ。
昆虫のような小さな対象物を写真に取っていく手法の話だが、
虫をめぐるさまざまな思いが書かれている。
感じの虫撮影についてはあまり詳しくかかれていなかった。
多分それはコンピュータでは当たり前にする手続き
ひたすら長時間かけてやっていくことなのだろう。
そして研究としておこなったことは、
特殊すぎて誰にでもできるようなものでなくなったからなのだろう。
その中間的な手法、テクニック、技術が本当は
虫屋がほしがっているのではないだろうか。

2005年11月15日火曜日

39(223) なっとくする無限の話: 2005.11.15

玉野研一著「なっとくする無限の話」
(ISBN4-06-154548-5)
を読んだ。
なかなか面白かった。
もう少し面白い内容が
無限についてはありそうな気がするが
それはこちらの期待に過ぎないのか。
でも、面白く参考になる話題であった。

2005年10月31日月曜日

38(222) わたしもファラデー: 2005.10.31

板倉聖宣著「わたしもファラデー」
(ISBN4-7735-0175-8 C0040)
を読んだ。
「ぼくらはガリレオ」を以前読んだが、
それが「ぼくら」というタイトルが気になっていたため
こんかの「わたしも」にしたようだ。
ファラデーの仕事のあまり注目されていないところに
着目して書かれている。
しかし、はじめて読む子供に
ファラデーのすばらしさを示すために、
やはり、ファラデーの研究の重要な点を
きっちりと紹介すべきではないだろうか。
多分板倉氏はたくさんの本書いているので、
どこかで書いたことなので、
真新しさをだすためにそのような書き方をしたのだろう。
やはり、はじめてファラデーを知る人を想定すべきであろう。
なぜならこれは子供向けの本だからである。
多作の著者の弱点を露呈した本といえる。

2005年10月16日日曜日

37(221) 論理パラドクス: 2005.10.16

三浦俊彦著「論理パラドクス」
(ISBN4-576-02166-4 C0076)
を読んだ。
三浦氏の三部作の2作目になるのだろうか。
パラドクスに分類されるものの99個集めたものである。
面白いものもあったし、
無理くりというものあった。
でも、これだけたくさん集め、
それなりの答えを与えた本は
レファレンスとして重要であると考えられる。
保存すべき本であった。

36(220) 数の悪魔: 2005.10.16

エンチェンスベルガー著「数の悪魔」
(ISBN4-7949-6454-4 C0041)
を読んだ。
子供向けの数学の本だが、
数学にはこんなに面白い
世界があること教えてくれる。
なかなかいい本である。
しかし大人が読むと少し物足りなくなる。
多分そこに論理的な解決が
示されていないからであろう。
大人とは欲深いものだ。
多分論理的な解決が示されていたら、
それも数式でしっかりと示されていたら、
この本は難しくつまらない本になっていたであろう。
子供の本であるからこれでいいのであろう。

2005年9月6日火曜日

35(219) 哲学思考トレーニング: 2005.09.06

伊勢田哲治著「哲学思考トレーニング」
(ISBN4-480-6245-9 C0210)
を読んだ。
哲学の方法論について述べている。
哲学らしくなく、哲学の方法を紹介している。
そして、はっきりとやり方を示してる。
わかりやすく、はっきりしている点がいい。
しかし、哲学らしく方法の詳細、結局の結論が
わかりにくい点も多々あった。
しかし、根源に戻って、その方法が正しいのか。
真偽が判断できないときでも、次善の策を示している。
その点が単に論理学の内容ではなく、いい点である。
全般的に面白い本であった。
じっくり再読すべきかもしれない。

2005年9月3日土曜日

34(218) 図解雑学 パラドクス: 2005.09.03

富永裕久著「図解雑学 パラドクス」
(ISBN4-8163-3691-5 C0040)
を読んだ。
有名なパラドクスをいろいろ集めてあった。
なかなか入門としてはわかりやすかった。
パラドクスに関する多くの本は
論理学的に考えていくことをテーマにしている。
もちろんこの本もそうである。
そしてパラドクスには
単に言い回しの複雑さによる混乱などもあるが、
それは本当のパラドクスではない。
本当のパラドクスには、
まだ考え方が統一されてないもの
つまり論理学者の中でも意見が違うものもあるようだ。