2001年2月23日金曜日

23 ●縛られた巨人

神坂次郎著「縛られた巨人 南方熊楠の生涯」(ISBN4-10-120912-X)
この本は、10年くらい前に一度読んで途中で止めたものを、また、インターネットの書店で探し出して、カナダにいるときに読んだものである。非常に強烈な生き方をしたした人である。そして、いき方の下手な人であったよう泣きがする。でも、生きるのに上手下手もなく、精一杯に生きるしかないのかもしれない。熊楠はそれを全うしたということであろう。熊楠の場合、どうしてもその研究者としての能力より、その生き方がユニークなのでそちらに目を向けてします。そして長男の不幸。そして、生涯を通じて自由奔放さをもち、その結果としての不遇(これは周りの勝手な思い込みかもしれない)。など、まさに、小説向きの人生だろう。面白かった。