2001年2月23日金曜日

3 ●放浪の天才数学者エルデシュ

「放浪の天才数学者エルデシュ」(ISBN4-7942-0950-9)
彼は83歳まで現役数学者として、一日19時間、数学のことを考えつづけました。生涯論文を書きつづけて、その論文数、1500篇といわれているほどの大数学者です。彼は数学者仲間の家に、下着とノートの入ったスーツケール一つ持ってひょっこりとあらわれては、「わしの頭は営業中だ」といって、しばらく滞在して数学の議論をして、またひょっこりと次の数学者の家に去っていく。そんな奇矯な数学者を、仲間たちは愛し、守ってきました。研究者冥利に尽きる人生をおくっていたエルデシュに、なれはしませんが、なんとなく憧れを感じます。