2001年2月23日金曜日

37 ●「科学者の楽園」をつくった男

宮田親平著「「科学者の楽園」をつくった男 大河内正敏と理化学研究所」(ISBN4-532-19062-2 C0123)
「 理研」と約されてきた理化学研究所だが、私は良く知らなかった。半官半民あるいは民間の研究所ではないかとうっすらと考えていた。しかし、この本を読んで、理研の理想とそしてコンチェルン化や戦争協力などの時代の流れ、を知ることができた。そしてそこから輩出した研究者は今の日本の科学の基礎を築いたということも。そして、現在科学技術庁、今は文部科学省に属する研究所となっている。そして、SPring8のこの研究所が作ったということも知った。そして、なにより殿様大河内正敏の理想と手腕、そして彼が作り出した「科学者のたちの自由の楽園」をうらやましく、そして頼もしく感じた。