2020年4月17日金曜日

034(1884) 竜の柩(2):2020.04.17

高橋克彦著「竜の柩(2) ノアの方舟編」
を読んだ。
神話にSFを絡めたシリーズである。
前巻に続いて龍を海外に追う。
モヘンジョ・ダロインド、アララト山へ古代文明を追う。
最後には龍が登場する。
まだこのシリーズは続く。

2020年4月12日日曜日

033(1883) 占い処・陽仙堂の統計科学:2020.04.12

二宮敦人著「占い処・陽仙堂の統計科学」
を読んだ。
占いで人探しをしていると、
その背景にいろいろな事件がこるというというものである。
ストーリーに少々、あれこれの波があり、
日常ミステリーとしてはもうひとつであった。
四柱推命を統計学として、
中国の古い時代の膨大な戸籍データから
生年月日との関連を示したものと説明している。
まあそれもいいのだが、説得力はあまり感じなかった。

2020年4月9日木曜日

032(1882) 竜の柩(1):2020.04.09

高橋克彦著「竜の柩(1) 聖邪の顔編」
を読んだ。
龍神の伝説を追いかけるテレビクルーには
不思議な背景があり、それに対抗する勢力もある。
龍とはロケットで神がエイリアンとして
古事記、日本書紀を捉えていく解釈が面白い。
そして日本と海外の勢力の争いもある。
エンターテイメントとして面白い。

2020年4月3日金曜日

031(1881) 宇宙軍士官学校-前哨-6:2020.04.03

鷹見一幸著「宇宙軍士官学校-前哨-6」
を読んだ。
どこかで読んだ記憶があたのだが、
はっきりと覚えて着なかった。
合本で読んでいたのがやっとわかった。
費用を無駄にした。

2020年3月25日水曜日

029(1879) 総理にされた男:2020.03.25

中山七里著「総理にされた男」
を読んだ。
総理のモノマネが受けていてた売れない役者がいた。
ある日突然、拉致されてた。
連れて行かれたところが官房長官のところであった。
病気の総理の替え玉をさせられた。
役者なのでその能力で議場を圧倒して魅了する。
その演説には政治家が忘れていた初心、義憤などがあった。
総理が病気で死に、代役が本業でなくなった。
そして大きな政治の問題を、ニセ総理として解決していく。
中山の作品だからはずれはない。

2020年3月21日土曜日

028(1878) ダークシティ:2020.03.21

永瀬隼介著「ダークシティ」
を読んだ。
警備会社にあった金の強奪を企て、成功した翔太。
そこには想定外の6億円があった。
終了後、共犯者の友人が殺され、
金ももっていかれる。
だが、怪我させた警備員のことも
強奪のこともニュースにならず警察も動かない。
小学校時代の同級生3名が
それぞれの立場で協力しながら、
町の巨悪を暴いていく。
この著者は予想外の展開あり、面白い。

2020年3月19日木曜日

027(1877) 基礎からわかる はじめての俳句:2020.03.19

上野貴子著「基礎からわかる はじめての俳句
上達のポイント コツがわかる本」
を読んだ。
俳句の基礎を学ぶための本である。
名句を例として、句例とその修正が示されている。
その中でテーマや季語などもを示されている。
基礎知識としては知っていることだが、
事例があるとわかりやすい。
ただし、実践が必要なのだが
なかなかする気にはならないのだ。

2020年3月16日月曜日

026(1876) 人生にお金はいくら必要か:2020.03.16

山崎元 岩城みずほ著「人生にお金はいくら必要か
―超シンプルな人生設計の基本公式」
を読んだ。
山崎元のいつもの考えを示したものである。
考え方は同じである。
確認のために目を通した。

2020年3月15日日曜日

025(1875) 北斎殺人事件:2020.03.15

高橋克彦著「北斎殺人事件」
を読んだ。
浮世絵シリーズの第2弾である。
津田に北斎が隠密であったという説の検証し
その調査を経て執筆を依頼する有名画廊があった。
その出版と合わせて、北斎の新しい肉筆画を見つけ
その発見とともに出版するという、計画であった。
そんな時、運良く、北斎の肉筆画が発見される。
だが、その背景にはいろいろな策略があった。
著者は、北斎が隠密であったという証拠を
研究しながら見つけていく。
それもこの小説の面白いところである。

2020年3月9日月曜日

024(1874) 超巨大密室殺人事件:2020.03.09

二宮敦人著「超巨大密室殺人事件」
を読んだ。
オンラインゲーム「サンド・ランド」の中で
起こるアカウント消しのマーダーと、
現実の人社会で起こる殺人事件。
オンラインゲームに参加する人物を
中心に物語が進む。
やがて現実の事件がリンクしていく。

2020年3月6日金曜日

023(1873) 総理に告ぐ:2020.03.06

永瀬隼介著「総理に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉」
を読んだ。
もと幹事長の佐竹のを引き受けた小林はその取材で
現首相のスキャンダルが語られた。
その直後、公安に秘書が殺害され、佐竹も発作で死ぬ。
一方、警察内でも、NEOという組織をつくって動き出していた。
現首相の悪事をダメライターの小林がどう対応するのか。
現在の政府を彷彿とさせる設定であった。
この作品は面白かった。

2020年3月3日火曜日

022(1872) RDG4 世界遺産の少女:2020.03.03

荻原規子著「RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女」
を読んだ。
夏休みが終わり、学園祭の準備がたけなわになる。
急遽、衣装のモデルにされる。
その時、三編みをおろした。
その後、姫神が入れ替わる。
姫神の口から自身の実態が語られる。
いよいよクライマックスへと突入する。

2020年2月28日金曜日

021(1871) お金の増やし方を教えてください:2020.02.28

山崎元・大橋弘祐著「図解・最新 難しいことはわかりませんが、
お金の増やし方を教えてください!」
を読んだ。
私が考えてきたことを
専門家の支持をえたことになる。
・保険は不要
・株や投資は不要
・銀行に1000万円以上預けない。
・銀行、保険会社、証券会社は潰れるリスクがある
しかし、年金を基礎的ライフラインとして足りない分を
貯蓄という考えが参考になった。
また、資産を増やす方法として
個人国債、インデックス投資、個人拠出年金などは
自分に不要であった。
今まで通りの原則に則った方法でいいことが確認できた。

020(1870) 優しき共犯者:2020.02.28

大門剛明著「優しき共犯者」
を読んだ。
父の残した鎖製造工場を継いだ翔子は、
連帯保証債務で破産の危機に陥った。
負債したものは、すでに自己破産して
優雅な暮らしをしている、
債権者が殺され、死体が遺棄された。
心優しき共犯者が主人公で話が進む。
もしろん大門の作品だから
どんでん返しがいくつか仕組まれている。

2020年2月25日火曜日

019(1869) RDG3 夏休みの過ごしかた:2020.02.25

荻原規子著「RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた」
を読んだ。
学園祭の執行部は、長野県戸隠で合宿をすることにした。
そこは、宗田兄弟の出身地である。
真夏の馬が危篤になり死ぬ。
そのため大きな異変が起こる。
少しずつ、物語の世界が展開されていく。
しかし、その歩みは遅いが、
学園生活が描かれなが進んでいくので、
読んでいける。

2020年2月21日金曜日

018(1868) 確信犯:2020.02.21

大門剛明著「確信犯」
を読んだ。
広島で起こった殺人事件で無罪判決が下った。
目撃者の少年がその判決に起こった。
それから13年後、事態が進み出す。
当時の事件の関係者が、殺されていく。
犯人は当時の少年に見えるが、
なかなか決め手がなかったが逮捕直前で逃亡される。
一方、関係者には真犯人が見えてくる。
最後には何度もどんでん返しが起こる。
面白い。

2020年2月17日月曜日

017(1867) RDG2 はじめてのお化粧:2020.02.16

荻原規子著「RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧」
を読んだ。
シリーズの第2弾である。
奈良の山奥から東京の高尾山裏の鳳城学園に入学した。
そこは中高一貫校だが、
何割から高校に上がれない学生もいる。
一方、無試験で高校に入ってくるものもいる。
生徒はどうもひとくせありそうなものが集まっている。
仲間になれそうな同室の宗田真響と
弟の真夏とともに生活を始める。
しかし、不思議な同級生の存在を
発見したことでドラマがはじまる。

2020年2月13日木曜日

016(1866) 影の斜塔:2020.02.13

麻見和史著「影の斜塔 警視庁文書捜査官」
を読んだ。
文章捜査官シリーズである。
文書解読班に、管理官から機密の使命が下された。
限られた文章から、探っていく。
そこには事件や死体が現れてくる。
そして組織の不正や組織の権力争いが見えてくる

2020年2月11日火曜日

015(1865) はじめてのお使い:2020.02.11

荻原規子著「RDG レッドデータガール はじめてのお使い」
を読んだ。
熊野古道にある神社の泉水子が主人公である。
引っ込み思案のどんくさい中学生である。
中学校と神社を車の送り迎えで往復するだけの日々である。
そこにおなさ馴染みの秀才が転向してくる。
ファンタジーなのだが、不思議な物語である。
この物語はシリーズ化されている。

2020年2月8日土曜日

014(1864) ワルツを踊ろう:2020.02.08

中山七里著「ワルツを踊ろう」
を読んだ。
リストラと父の死により帰郷して住む。
限界集落の村になっていたが、
なかなか村人の輪に入れない。
大好きなクラシックを聞いてもらいたが、拒否される。
なんとか村人に取り入ろうとするが、
ことごとく失敗する。
そして嫌がらせが激しくなる。
そしてとうとう限界を越える。
最後に次々とどんでん返しが起こる。

2020年2月5日水曜日

013(1863) 特務戦隊フュリアス:2020.02.05

ジャック・キャンベル著「彷徨える艦隊 2 特務戦隊フュリアス」
を読んだ。
敵の裏をかいて、故郷を目指しているが、
ある星にたどり着いたとき捕虜収容所を発見した。
捕虜の中に英雄とされるファルコ大佐がいた。
彼は艦隊から離脱して一部の艦隊を率いて、
他の星系へと戦いに向かっていった。
本隊は、敵の本拠地に進出していく。
そこで戦って勝ち、当初の補給を終える。
次の星系で反乱の艦隊が戻ってくる。

2020年1月31日金曜日

012(1862) 罪火:2020.01.31

大門剛明著「罪火」
を読んだ。
修復的司法という方法をすすめる校長とその家族。
その対象者となっている加害者との家族の関わり。
加害者の再犯と隠匿、関係者との深い付き合い。
複雑な心理的葛藤が描きながら、
最後には驚きと多難を予想させるが希望もある。

2020年1月27日月曜日

011(1861) 倭の水霊:2020.01.27

高田崇史著「神の時空 倭の水霊」
を読んだ。
涙川紗也がストーカーの男の死体を発見した。
しかし、その犯人にされそうな状況になる。
その背景には日本武尊(やまとたけるのみこと)と
弟橘媛(おとたちばなひめ)の怨念に関する
影の大きな陰謀があった。
走水神社、熱田神社がその舞台となる。
走水神社は懐かしいところだ。

2020年1月23日木曜日

010(1860) われら雑草家族:2020.01.23

重松博昭著「われら雑草家族 続・元祖田舎生活物語」
を読んだ。
最低限の収入だけで、あとは自給自足の農業生活をする一家。
多くは望まず、現状を精一杯生きる。
そんな暮らしの中でも
3人の子どもたちはそれぞれの個性を示しながら
問題も抱えながら自立していく。
家事、組織、ゴルフ場問題、付き合いとのトラブル。
自分にではない生活を送っている家族。
そんな家族の生活を知ることが興味深かった。

2020年1月21日火曜日

009(1859) 鎌倉の地龍:2020.01.21

高田崇史著「神の時空 鎌倉の地龍」
を読んだ。
辻曲の兄弟の次女が重体に陥る。
その直後鶴岡八幡宮で地震が起こる。
その異変は修善寺でも、再度八幡宮でも。
鎌倉時代の殺戮の怨念に起因するらしい。
歴史の題材にして妖怪などがうごめく。

2020年1月18日土曜日

008(1857) 山羊と暮らした:2020.01.18

重松博昭著「山羊と暮らした: 元祖田舎生活物語」
を読んだ。
筑豊の山奥で農業をすることになった夫婦の実話。
九大(中退)と教員(退職)を捨てて
自給自足を目指して農業をしていくことにした。
友は雌山羊ジン。
つぎつぎといろいろな家畜をかったり、作物に挑戦する。
うまくいくもの、失敗するものいる。
家族が増えていくが、そこにも大きな危機もある。
懸命に生きている田舎暮らしの家族の実話であった。
続編もあるので、読んでいきたい。

2020年1月15日水曜日

007(1857) ハリケーン:2020.01.15

高嶋哲夫著「ハリケーン」
を読んだ。
気象庁に勤務の田久保、広告代理店勤務の妻、
中学校受験に失敗し公立にいき不良仲間に入っている息子。
妻の母の認知症が進み、実家に引っ越す。
自衛隊の隊員と彼にたかる叔父、彼に土砂崩れから助けられた少年。
少年と息子が隣に引っ越す。
群像劇として、複雑な関係だが少しずつ交わる。
なかなか話しが進展せずに終わる。
著者の大きなサスペンスのような展開はない。

2020年1月10日金曜日

005(1855) アフナスの貴石:2020.01.10

野尻抱介著「アフナスの貴石 クレギオン6」
を読んだ。
ロイドが、突然、置き手紙で乗組員二人を解雇し、
退職金と荷物を送りつけて去った。
宇宙船も売りに出されてしまった。
一攫千金の宝石を手に入れるためであった。
その宝石はこれまで4つしか見つかっていない。
だが、その宝石には大きな秘密が隠されていた。

2020年1月7日火曜日

004(1854) タリファの子守歌:2020.01.07

野尻抱介著「タリファの子守歌 クレギオン5」
を読んだ。
クレギオン・シリーズの第5弾である。
砂嵐が吹き続ける惑星での物語である。
住むことすら大変な惑星だが、
希少なオパールが採れるため、
鉱夫たちが一攫千金を狙って暮らしている。
そこでの活劇である。

2020年1月6日月曜日

003(1853) サリバン家のお引越し:2020.01.06

野尻抱介著「サリバン家のお引越し クレギオン4」
を読んだ。
クレギオンシリーズの第4弾である。
惑星から軌道上のコロニーに
3人家族の引っ越しを請け負った。
なんど家財道具以外に、
よく聞くと花壇の花も土ごと
持っていってほしいいという。
それを終えようとしたら、
軌道上のコロニーで大きなトラブルがあった。
しかし、それが解決すると、
家族は引っ越し荷物より
もっと重要なものを手に入れることになった。

2020年1月5日日曜日

002(1852) アンクスの海賊:2020.01.05

野尻抱介著「アンクスの海賊 クレギオン」
を読んだ。
シリーズの第3弾である。
原始太陽系で惑星ができはじめている恒星系のはじまりが
舞台となっている。
そこには彗星の運行を熟知した海賊がいる。
ミリガン運送がその中で貨物を運ぶ。
海賊を撃退したが、マフィアが追跡もはじめる。
そんなところ、いつもの3名が解決していく。
海賊の正体も明らかになる。

2020年1月3日金曜日

001(1851) 彷徨える艦隊:2020.01.03

ジャック・キャンベル著「彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス」
を読んだ。
スペースオペラとして読んだ。
その前に読んでいたのは、
読みやすい作品だったので、
これは手応えのある作品だった。
これはこれでいい。
ただし、詳細がいろいろあって、
理解するのに時間が必要だ。
100年間冷凍睡眠装置で漂っていたギアリー大佐は
死んだものとされ、英雄になっていた。
しかし本人にはそんなつもりはなかった。
だが、艦隊司令官となり、指揮することになった。
敵への昔ながら対処法で凌いでいく。
長い物語のはじまりだ。

2019年12月31日火曜日

147 デジタル読書:2019.12.31

今年は、紙の本をほとんど読まなかった。
しかし、読みたい紙の本もあるのだが、
それはひとえに、持って読むが重くて大変だからだ。
読む時間が朝夕のひと時なので
大して時間が取れないのと、
読む速度が遅いので、読める冊数は少ない。
それでも楽しみのために読んでいるので
時間は気にしない。
それより面白い本で読みたいのだが
読めないものがたまっていく。
目の前や本立に貯まることがないので いいとしよう。
いつでもとりだせて読めるのだから。
そしてなんといっても死んでからの
処分に悩ませなくいいのだから。
でも部屋一杯の紙の本もあるのだが。

2019年12月30日月曜日

146(1850) フェイダーリンクの鯨 クレギオン:2019.12.30

野尻抱介著「フェイダーリンクの鯨 クレギオン」
を読んだ。
スペースオペラ、クレギオンの第2弾である。
わかりやすいの展開、限られた登場人物なので
読みやすく、一気に読める。
まとめ買いをしたので、
次々と読めてしまうが、
少し一段落にする。

2019年12月28日土曜日

145(1849) ヴェイスの盲点 クレギオン:2019.12.28

野尻抱介著「ヴェイスの盲点 クレギオン」
を読んだ。
クレギオンは、野尻抱介の最初の作品である。
零細企業のミリガン運送は、
社長ロイドと女性パイロットのマージだけの会社である。
唯一しかないアルフェッカ号の故障ために、
惑星ヴェイスへの機雷原を通る。
しかし、その機雷原のナビゲーターが問題があった。
しかしもっと問題がその背景にはあった。

2019年12月26日木曜日

144(1848) 大絵画展:2019.12.26

望月諒子著「大絵画展」
を読んだ。
ゴッホの「医師ガシェの肖像」がオークションで
日本人が競り落とした。
その価格は180億であった。
その絵は銀行がバブルのときに担保で押さえた。
しかしそれは今、倉庫で眠る。
それを盗んでコンゲームである。

2019年12月23日月曜日

143(1847) ロスト:2019.12.22

呉勝浩著「ロスト」
を読んだ。
誘拐犯がコールセンターに電話をしてきた。
誘拐された女性はアイドルをしていることを隠して勤めていた。
警察に連絡し、身代金は1億円、100人の刑事に運ばせ、
遅れがあったので耳が切り取られた。
やがてバラバラにされた死体が見つかる。
嵌められたタレント事務所とタレント、
犯人と事務所社長との関係、副社長のタレントの関係
真相は複雑な様相を呈してくる。
なかなか緊迫したミステリーである。

2019年12月14日土曜日

142(1846) 臥龍:2019.12.14

今野敏著「臥龍 横浜みなとみらい署暴力犯係」
を読んだ。
みなとみらい署暴対係係長に諸橋と城島は、
ダークドラゴンの半グレたちを逮捕する。
その直後、関西系ヤクザの組長が射殺される。
暴対法、排除条例などで暴力団は締め付けられているが、
半グレはそこから外れている。
中盤、長い中だるみがあるので少々開きてきたが、
続きでこのシリーズを読んだせいかも

2019年12月11日水曜日

141(1845) ライジング・ロード:2019.12.11

高嶋哲夫著「ライジング・ロード」
を読んだ。
大手電機メーカーをやめた陽子は
三流大学の非常勤講師としてやとわれる。
ソーラーカーレースにでて優勝し、大学の名を上げることであった。
やる気のない学生、資金もない、技術もない。
そこから昔の仲間、地域の協力や工夫で
ソーラーカーを作り上げていく。
地区大会を勝ち抜き、全国大会に繰り上げで出場がきまった。
その時震災がくる。
学生たちはボランティアをしながら、
再び大会に向けて挑戦をはじめる。
高嶋氏の作品は面白い。

2019年12月9日月曜日

140(1844) 逆風の街:2019.12.09

今野敏著「逆風の街 横浜みなとみらい署暴力犯係」
を読んだ。
神奈川県のみなとみらい署の暴力犯係が舞台である。
係長の諸橋は暴力団以上に暴力的である。
しかし、暴力団を嫌っている。
諸橋と城島のコンビがいい。
地元の暴力団に潜入捜査をしている警官が殺された。
地元の印刷屋で取り立てをしてる暴力団と
抗争しているうち、
上部からの捜査中止命令がくる。
それでも捜査を続けていると、

2019年12月6日金曜日

139(1843) 殺人は、甘く切ない薔薇の香り:2019.12.06

如月恭介著「殺人は、甘く切ない薔薇の香り」
を読んだ。
悪党を闇で制裁していく男と女。
それをサポートする権力者。
不思議な設定の小説ある。
制裁が悪であるので爽快感がある。
以前読んでいたものである。
既読になっていたが、内容を覚えていなかった。
しばらく読んでいってやっと読んでいたのを思い出した。
ここしばらく昔読んだ本を
読み返しているので、混乱してきただろう。

2019年12月5日木曜日

138(1842) ダビデの星の暗号:2019.12.05

井沢元彦著「ダビデの星の暗号」
を読んだ。
芥川龍之介が25歳の設定でのミステリーである。
以前にも読んだことがあるのだが、
内容を全く覚えていない。
だから、新鮮な思いで読んだ。
なかなかおもしろい。
歴史の隙間のよくわかっていないことを題材にしている。
このような題材を見つけるのは、
歴史をよく理解している作家ならではなのだろう。

2019年12月2日月曜日

137(1841) 写楽殺人事件:2019.12.02

高橋克彦著「写楽殺人事件」
を読んだ。
昔読んだものだが、再度読み直した。
内容を全く覚えていない。
謎の絵師、1年ほどで大量の浮世絵を送り出し
こつ然と消えた絵師だ。
その謎を題材にしたミステリーだ。
浮世絵に造形の深い著者の傑

2019年11月27日水曜日

136(1840) 渋谷署強行犯係 虎の尾:2019.11.27

今野敏著「渋谷署強行犯係 虎の尾」
を読んだ。
公園で若者が襲撃された。
それは拳法の達人に襲われたようだ。
そんな時、沖縄から拳法の師匠が来た。
その事件に興味をもっていた。
襲撃が繰り返されていく。
最後は達人同士の戦いとなる。

2019年11月24日日曜日

135(1839) 青春SPOOKY!:2019.11.24

ヤマダマコト著「青春SPOOKY!」
を読んだ。
3つの短編からなっている本である。
「青春スプーキー」は高校時代の友人が幽霊として帰ってくる。
高校時代の気持ちになって、バカをしたり、
友人たちのために行動する。
「天使の休日」は、新聞記者として新潟に転勤したが、
そこで離婚した。
退職をして新しい人生を踏み出すために温泉にいく。
そこで異国の少女とその少女を助けた女性にまつわる話である。
「鳥葬(その2)」
死体から作られる傀儡(くぐつ)の少年の目から見た
非日常的な宗教本部でのできごとである。
そこから仲間と逃げようとしたが、失敗する。
教団に戻されてやがて、重要な真実がわかる。

2019年11月21日木曜日

134(1838) 窓ぎわのトットちゃん:2019.11.21

黒柳徹子著「窓ぎわのトットちゃん」
を読んだ。
かなり前に読んだ本だったが、
必要があって再読した。。
以前は紙の本であったが、
今回はデジタイルでの読書となった。
内容はほとんと覚えていなかったが、
トモエ学園の不思議な教育だけは記憶にあった。
そしてその教育手法に、現在の日本が
やっと追いついてきたようだ。

2019年11月17日日曜日

133(1837 月の女神に、希望の歌を:2019.11.17

ヤマダマコト著「月の女神に、希望の歌を」
を読んだ。
記憶は写真より残るのだと、真由はいう。
私の中学生時代の恋人が殺され、自身も怪我をした。
それから14年、故郷に戻ったとき、
真由にそっくりな小学4年生にあう。
話をしているうちに、真由の記憶が少女に生まれる。
二人は年の離れた恋人にもどる。
しかし、当時の犯人の影が二人の周りに現れる。
ミステリとホラーが混じった悲しい恋の物語であった。

2019年11月15日金曜日

132(1836) ドクター・デスの遺産:2019.11.15

中山七里著「ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人」
を読んだ。
刑事犬養隼人のシリーズ4弾である。
安楽死をおこなう「ドクター・デス」を追求する。
積極的な安楽死は果たして罪なのか。
そのような医療と警察の関係をテーマにしたものであった。
なかなか面白い。

2019年11月12日火曜日

131(1835) 宿闘:2019.11.12

今野敏著「渋谷署強行犯係 宿闘」
を読んだ。
辰巳刑事と、整体師の竜門が事件にせまる。
対馬で犯した罪をだっていた3名が順次、殺されていく。
それをおこなったのは、浮浪者のような男で
素手で犯行を行っていた。
竜門が拳法で犯人に迫る。

2019年11月10日日曜日

130(1834) ワンダーランド:2019.11.10

如月恭介著「ワンダーランド」
を読んだ。
平凡で生真面目だけが取り柄の若者。
彼は別の世界に紛れ込む。
これは、青年に与えられた使命であった。
別の世界の危機を救う。
この世に戻るとこの世も少し良くなっていた。
そして、この世が少し悪くなってきた。
すると別の世界で危機がおこっている。
そちらを救い出すのに多くの仲間の共に戦う。
そしてこの世に戻ってくる。
そんな不思議な物語であった。

2019年11月8日金曜日

129(1833) しろいくまとくろいくま:2019.11.08

高山環著「しろいくまとくろいくま」
を読んだ。
はじまりは、新婚の夫婦の家庭で少し変な事が起こる。
そして、その変なことを起こした原因がわかる。
街でも、鳥の大群が高層ビルの周り回っている。
夫のケイスケが突然行方不明になる。
夫の実家にいった。
今は亡き義父も20年間行方不明になっていたことがわかる。
寝室に現れた白熊に連れ出されて不思議な体験がはじまる。
奇妙な物語であった。

2019年11月5日火曜日

128(1832) 出来損ないの天使:2019.11.05

如月恭介著「出来損ないの天使」
を読んだ。
きまぐれな神ミカエルがつくった鳥人が主人公である。
神と鳥人いう荒唐無稽の存在にリアリティをもたしている。
SFでありながら、それらのリアリティを追求していく。
なかなか面白い展開であった。
人や生きてく価値などについても
考えさせらる物語であった。

2019年11月4日月曜日

127(1831) アルバイト・アイ 命で払え:2019.11.04

大沢在昌著「アルバイト・アイ 命で払え」
を読んだ。
高校生が父親の私立探偵をアルバイトとして手伝う。
ずぼらで、女好きな父親とちょいワル不良高校生が親子で
高校生が主人公として話が進む。
父親はすぐに息子に事件の調査を振ってくる。
短編集で、事件の関連が弱くある。
話が進むうちに、父の過去、自身が養子であることなどが
少しずつ明らかになってくる。

2019年11月1日金曜日

126(1830) 幸せサプリ:2019.11.01

高山環著「幸せサプリ」
を読んだ。
妻が亡くなり、4歳の娘と暮らしはじめる。
しばらく休んでいた会社を娘のために辞めた。
娘を育てながらの仕事を探したがなかなかない。
そんなとき探偵の業務が見つかる。
日報をつけているうちに、
少しずつ過去を思い出していく。
最後につぎつぎとどんでん返しが起こる。
なかなか面白い話であった。

2019年10月30日水曜日

125(1829) 宇宙に命はあるのか:2019.10.30

小野雅裕著「宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八」
を読んだ。
さまざまな切り口で、宇宙の生命について述べられている。
後半は、イマジネーションを用いて
宇宙の生命の可能性を示している。
地球外生命や地球外文明の探査は、
「もし」が多すぎるのでフラストレーションとなる。

2019年10月28日月曜日

124(1828) レアケース:2019.10.28

大門剛明著「レアケース」
を読んだ。
大津市役所で生活保護担当のケースワーカーの新人が主人公である。
貧困ビジネスや違法な生活保護者、生活保護制度などの問題をテーマにした
ミステリーである。
そんなか生活保護者への殺人事件が起こる。
違法に金儲けをしている者から盗み、
貧困者に金を配る現代のねずみ小僧が話題になっている。
2つの事件が主人公を中心に動き出す。
生活保護制度の問題も浮き彫りにされる。

2019年10月26日土曜日

123(1827) ユイカ:2019.10.26

ヤマダ マコト著「ユイカ」
を読んだ。

読み始めから途中まで、
以前読んだような既視感がずっとあった。
しかし、読進めていくと、
初めて読んでいるものであることわかった。
いじめを受けている小学生が主人公である。
少々変わった母と、仲良く好ましい同居人。
親しくしているおなさ馴染み、新しくできた親友。
そんな狭い人間関係の中で、
自分の身の回りの人が少しずついなくなる。
子どもを主人公にした
不思議なホラー小説であった。

2019年10月24日木曜日

122(1826) ブックカース:2019.10.24

高山環著「ブックカース」
を読んだ。
大学の講義である講師が
「あなたたちに呪いをかけます」といった。
20年後、恵梨香は警察からの身元引受人に
指定され3名が合う。
表向きは幸せそうにしている3人は、
じつはそれぞれ問題のある生活をしていた。
大学時代授業を受けていた知り合いが死んだ。
3人にも脅迫が起こる。
20年前の呪いが現在に起こる。
不思議なミステリーである。

2019年10月22日火曜日

122(1825) 灰の轍:2019.10.22

麻見和史著「灰の轍 警視庁文書捜査官」
を読んだ。
老人が絞殺されていた。
そこに殺人計画らしきメモがあった。
また、脅迫状も見つかった。
IT専門の谷崎が文書解読班に桑ある。
そこにまた絞殺事件が発生する。
前回のゼロ巻で登場した、

121(1824) 緋色のシグナル:2019.10.19

麻見和史著「緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ」
を読んだ。

顔を潰された遺体のそばに、
「品」「蟲」の赤い文字が残されていた。
文書捜査班がこの捜査に加わる。
第2の殺人が起こる。
そこにも、晶と轟の文字が残される。
そして第3の殺人でも3つも組わせの文字が残された。
ITのプログラム制作会社に関わる事件が起こる。

2019年10月17日木曜日

120(1823) 永久囚人:2019.10.17

麻見和史著「永久囚人 警視庁文書捜査官」
を読んだ。
文書解読班に新人の体育会系の女性夏目が赴任した。
班長の鳴海は内勤が中心になり、
外回りは矢代と夏目がおこなう。
しかし、その事件には「永久囚人」という全99巻の
自主出版の書籍が関係していた。
それを鳴海を中心に解決していく。

2019年10月14日月曜日

119(1822) 警視庁文書捜査官:2019.10.14

麻見和史著「警視庁文書捜査官」
を読んだ。
警視庁捜査第一課文書解読班の活躍の物語である。
捜査で文章心理学を応用していく。
ただし、この班は、鳴海と新しく赴任した矢代の二人だけ。
しかし、文字を手がかりに、事件を解決していく。
なかなか面白い。
シリーズとして、4つの物語がある。
読み進めていきたい。

2019年10月12日土曜日

118(1821) 哀しみアプリ:2019.10.12

高山環著「哀しみアプリ」
を読んだ。
システムエンジニアの健一の妻、千尋が轢き逃げで死んだ。
残された娘との生活に追われながら、
不思議な仕事をこなしている。
ふと気づいた時、スマホの哀しみアプリで
適切な言葉が現れる救われる。
ネットで妻の事故を調べはじめる。
ネットの力で事故の背景には自分に関すること
妻に関することがわかってくる。
家庭と仕事、仲間を大切にする普通の男との生き方がいい。

2019年10月9日水曜日

117(1820) 箱の中の優しい世界:2019.10.09

高山環著「箱の中の優しい世界」
を読んだ。
事故で3年間寝ていた主人公の佐野。
優秀なプログラマーで、ブロックチェーンの仕組みを
「ボックスチェーン」として開発した人である。
しかし、そのアイディアは別の優秀はプログラマー、ワタナベがいた。
ワタナベは個人でのすべての情報、データのやり取りができる
システムを開発した人物でもあった。
ブロックチェーン、P2Pなどの技術をモチーフにしたサスペンスであった。
面白かった。

2019年10月5日土曜日

116(1819) 二億円のドーナツ:2019.10.05

高山環著「二億円のドーナツ」
を読んだ。
東京の職場で2時間かけて通勤する高橋。
駅前にあった無駄に広い自宅を2億円で買いたいという申し出を受ける。
その時から、明治時代の地域の偉人の分身が現れ、
地元商店街の会長、自然保護団体、不動産業者など
いろいろな思惑の人たちが集まってくる。
地方都市の発展と家族の幸せなど、
今まで考えたことのない問題が優柔不断の高橋を襲う。
地方に当たり前に起こっている問題がテーマだ。

2019年10月2日水曜日

115(1818) プロパガンダ・ゲーム:2019.10.02

根本聡一郎著「プロパガンダ・ゲーム」
を読んだ。
日本最大の広告代理店の就活で8名は、
最終選考での「プロパガンダ・ゲーム」で対戦することになった。
隣国と戦争したい政府と、それを阻止したいレジスタンスの
2つに分かれえ、宣伝で投票で
戦争への賛否を問う。
その背景には、大きな危険性が潜んでいた。
なかなか面白かった。

2019年9月29日日曜日

114(1817) サイレントサード:2019.09.29

八槻翔著「サイレントサード」
を読んだ。
詐欺師のレージのところに
たまたま詐欺しているところに
通りかかった凛々香に見破られた。
弱みを握られて、詐欺を教えろといわれる。
一方、猟奇的事件がおこり、
その犯人に凛々香が接触してしまう。
レージは凛々香がどうも怪しいと思い
調査を依頼するが、はっきりしない。
猟奇的犯人の尾形と凛々香を巻き込んで
事件は大きな展開を見せる。
ダークで、終わりもいやな、小説であった。
著者はそれを意識して書いたそうだ。

2019年9月28日土曜日

113(1816) 脱水少女:2019.09.28

根本聡一郎著「脱水少女」
を読んだ。
行き倒れている少女に水を飲ませた。
その子は、川で忽然と消えた。
そこから村を救うために、
高校生が奮闘する。
それは、同級生が未来から送り込んだ人工生物であった。
人形伝説に題材をとった面白い物語であった。

2019年9月27日金曜日

112(1815) 准教授・高槻彰良の推察2:2019.09.27

澤村御影著「准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る」
を読んだ。
嘘を見分ける能力が中耳炎でなくなる。
しかし、その症状はしばらくして治る。
そんなときの尚哉と高槻の関係が面白い。
小学校のコックリさん、
大学の卒業生の女優から幽霊相談
などた中編集であった。
面白い。

2019年9月24日火曜日

111(1814) 准教授・高槻彰良の推察:2019.09.24

澤村御影著「准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき」
を読んだ。
子どもの頃不思議な体験により、
他人の嘘が音声の歪みとして聞こえる大学1年生の深町。
写真記憶と非常識な「民俗学II」の授業担当者の
准教授の高槻の出会いから、
深町が高槻の常識担当の助手としてアルバイトをする。
そして怪奇現象を調査する。
そこれはすべて事件として処理されていく。

2019年9月20日金曜日

110(1813) 雪冤:2019.09.20

大門剛明著「雪冤」
を読んだ。
京都を舞台にした、長年に渡る物語である。
息子の冤罪をもと弁護士の父がはらそうとする。
息子は冤罪のため死刑になる。
しかし、息子は手記で冤罪であることと、
死刑を認める発言をする。
真犯人を名乗る人物が現れるが、
大金を要求されるが、実は大金を与えられる。
二転三転するミステリーであった。
面白かった。

2019年9月14日土曜日

109(1812) 無頼漢・真道明彦(5):2019.09.14

広山義慶著「無頼漢・真道明彦(5) 闇のフィクサー」
を読んだ。
ストーカー被害の訴えの調査をした。
しかし、その女性は大きな秘密を抱えていた。
その背景には大物フィクサーがいることがわかってきた。
最後までそのフィクサーは謎のままではあるが。

2019年9月13日金曜日

108(1811) 無頼漢・真道明彦(4):2019.09.13

広山義慶著「無頼漢・真道明彦(4) 闇の慟哭」
を読んだ。
亡き妻の墓前で、女性に会う。
妻に世話になったという。
一方、もとの職場の社長令嬢が誘拐され、
会長の指示で秘密にその捜索にはいる。
誘拐の事件を追っているうちに、
米中首脳会談の一枚の写真に映る男が浮上する。
女性と誘拐、出版社の大型企画などが
輻輳しながらストーリーが展開する。

2019年9月12日木曜日

107(1810) #電書ハック:2019.09.12

柳井政和著「#電書ハック」
を読んだ。
出版社の新入社員は紙の本を出版したかった。
しかし、配属は電子書籍の編集部であった。
紙の本の出版部から切られた作家、
紙の本のデジタル版の権利、
絶版本のデジタルの出版権など業務とする。
しかし、一部の作家やIT系の配給会社は
デジタルの重要性を別の捉えからをしていた。
電子書籍の意義が問われる作品であった。
なかなか面白いものであった。

2019年9月11日水曜日

106(1809) フルカミの里:2019.09.11

水谷悠歩著「フルカミの里」
を読んだ。
春日の知り合いの研究者が水死した。
その死体から狂犬病に似たウイルスが検出された。
その感染源を探すために、衛生省の萱野は春日に接触する。
そして二人は警察などの協力を得て
友人の自宅やPCを調べると、散逸していた「風土記」の
存在が明らかになってきた。
二人は足跡をたどっていくと、狂犬病の原因が近づいていく。
そこには大きな陰謀があった。
なかなか面白い小説であった。

2019年9月9日月曜日

105(1808) ヴィーヴルの眼:2019.09.09

水谷悠歩著「ヴィーヴルの眼」
を読んだ。
事件にあった同級生の見舞いを担任から頼まれる。
しかし、面会を断られる。
友人から生徒会長との面談をお願いされる。
そして事件は複雑な様相になっていく。
犯人逮捕されるが、事件はまだまだ複雑なもので、
そして背景の謎ももっと複雑なものであった。
なかなか面白かった。

2019年9月7日土曜日

104(1807) 無頼漢・真道明彦(3):2019.09.07

広山義慶著「無頼漢・真道明彦(3)
闇の回廊」
を読んだ。
母子が放火されて焼死する。
ホームレスが放火したとされたが、
もとエリートに頼まれたという。
証拠が消えて捕まっている。
人権団体からホームレスの弁護を頼まれ、
その調査に真道が駆り出されて、いろいろな疑問にぶつかる。
そこから国ぐるみの巨悪が存在が明らかになってくる。

2019年9月5日木曜日

103(1806) すばる望遠鏡ソフトウェアとの熱き闘い:2019.09.05

水本好彦、佐々木敏由紀、小杉城治著
「いま明かされる!すばる望遠鏡ソフトウェアとの熱き闘い
開発に秘められた情熱と現実」
を読んだ。
最高峰の地上望遠鏡を操作するためのソフトァェアの開発の話である。
現在の先端装置は、すべてコンピュータ制御され、
データもコンピュータが解析し、管理している。
その結果、熟練者ではなくでもはじめての装置でも
一定の精度のデータが得られる。
その背景には複雑な装置のコントールし、
だれもが使いやすく、そしてデータを世界に公開するために
共通の規格するような工夫されている。
研究者の苦労、工夫が面白かった。

2019年9月3日火曜日

102(1805) 聞かせてくれ、命の調べを:2019.09.03

如月恭介著「聞かせてくれ、命の調べを」
を読んだ。
世をはかなんだ青年が道路に飛び込んだ。
しかし目が覚めるの神の遺伝子を持って蘇った。
神と呼ばれる限られた存在と、そこから反逆を起こした存在。
人類の誕生を促し、神との混血が誕生した。
増えすぎた人類を調整するために、
吸血族を人類の中に送り込んだ。
そんな複雑だが、面白い。

2019年8月30日金曜日

101(1804) 無頼漢・真道明彦(2):2019.08.30

広山義慶著「無頼漢・真道明彦(2)
闇の挽歌」
を読んだ。
前作の続きだが、いろいろ設定が異なっているところがある。
著者の思い違いか、それとも何らかの意図か、不明である。
続けて読んでいくと少々違和感がある。
今回は偽ブランドに関する事件である。
今回も大きな闇は残るが、解決はされない。
前巻の謎はそのままである。
シリーズとしたら謎を追いかける設定にしほしいものだ。
少々疑問を感じる。
しかし、面白い。

100(1803) 無頼漢・真道明彦(1):2019.08.30

広山義慶著「無頼漢・真道明彦(1)
闇の連環(リング)」
を読んだ。
「闇の血」から読み始めた作家であったが、
これは全く違った雰囲気の作品であった。
もとは大手出版社の雑誌の編集部にいたが、
無能のため窓際社員となった。
しかし、妻の事故死で多額の保険金がはいり、
ギャンブルに溺れている。
そんな真道明彦に、保険金の対応に世話になった
女弁護士・粟津景子の依頼を受けて、
事件の捜査を依頼される。
その過程でヤクザ上がりの雑誌の調査員と意気投合する。
調査を進めると、政財界、警察も巻き込んだ大きな陰謀が伺える。
そして一見、落着したようにみえる欲求不満な終わり方をする。
次巻が楽しみなものあった。

2019年8月29日木曜日

099(1802) 明日に乾杯!:2019.08.29

如月恭介著「明日に乾杯!: 路傍に咲く一輪の野花」
を読んだ。
便利屋の矢吹健一は、ミスがあると
そして常に貧乏である。
探偵とはいっても、ペットを預かることで生計を立てている。
そこにある会社の横領事件の真相を解明する仕事が舞い込む。
それはもっと大きな横領事件へとつながらる。
矢吹の周りには彼を思う多くの女性が現れる。
ほのぼのとした語り口である。

2019年8月28日水曜日

098(1801) 闇の血脈:2019.08.28

広山義慶著「闇の血脈」
を読んだ。
源氏物語の研究者であった西島は、
師や学会の常識に反する論文を発表したため、
学会を追いやられる。
それから10年、短大の非常勤講師として研究から遠ざかっている。
しかし、雑誌の「源氏物語」特集に参加することから
事件がはじまる。

2019年8月26日月曜日

097(1800) 活断層地震はどこまで予測できるか:2019.08.26

遠田晋次著「活断層地震はどこまで予測できる
日本列島で今起きていること」
を読んだ。
活断層はどこまでわかっているのか。
その評価はどのようにしているか。
その研究者の話をまとめたものである。
研究と評価の必要性はわかる。
予測の不確かさもわかる。
それをどのように市民に知らせていくことが重要である。
研究者は数々のただし書きをつけて数値を公開する。
しかし、市民はそのそのただし書き理解せず
数値だけが独り歩きする。
そのギャップを埋める必要がある。
情報の公開の方法、サイエンス・コミュニケーション
サイエンス・エデュケーションが必要で、
科学をわかりやすく伝える努力も必要だ。
科学者にも行政側にも必要だ。

096(1799) ジミー・ザ・アンドロイド:2019.08.26

如月恭介著「ジミー・ザ・アンドロイド」
を読んだ。
コンピュータのプログラム自体が、
周りの状況に応じて変化していく
ような仕組みを組み込んだ。
また膨大な記憶量をもったチップもそこに加わった。
そのプログラムはネットにつながっているため、
ネットの知識を吸収し変化していく。
最初は研究対象であった。
しかし、研究者と対話をしながら、
そのプログラムは個性を持ち、
自身の考えをもつようになった。
それは意思であり魂とよべるものであった。
一方、他の場所でそのプログラムを製品化するために、
多数の試行なさなれ、捨てられたプログラムから
同様の能力を持つようになった。
しかし、虐げられた条件で育ったプロムラムは
邪悪は魂をもつようになった。
そんな未来の話である。

2019年8月24日土曜日

095(1798) 老探偵の事件簿 其の一:2019.08.24

如月恭介著「老探偵の事件簿 其の一」
を読んだ。
「名探偵の事件簿」の探偵、小田切慎二の20年後。
当時の登場人物も出てくる。
よぼよぼの老人になっているが、
やはり探偵である。
そしてささやかな事件を解決していく。

094(1797) 名探偵の事件簿:2019.08.24

如月恭介著「名探偵の事件簿」
を読んだ。
会社をクビになって探偵をほそぼそとはじめた。
小さな依頼、金にならない依頼。
そんな依頼を少しずつ解決していく。
ささやかな事件と人間ドラマの短編であった。

2019年8月23日金曜日

093(1796) 優しい悪魔:2019.08.23

如月恭介著「優しい悪魔」
を読んだ。
大学のたった一人の友人が悪魔であった。
その悪魔は、古い神話で語られていた神であった。
神の世界で悪行を働き、人間世界に隠れすんでいた。
悪魔にはもうひとりの女の仲間もいた。
神が人間を滅ぼうとしはじめた。
神話にでてくる大きな災害の再現である。
その神々の目論見を、悪魔と人間が阻止しようとする。

2019年8月20日火曜日

092(1795) ミッドナイト・ブルー 後編:2019.08.20

如月恭介著「ミッドナイト・ブルー 後編: Independent」
を読んだ。
未来のブルーの過去の記憶が徐々に蘇る。
過去の主人公たちが現状の問題に気づく。
現状の矛盾した国、社会、政治の実態も暴かれ、
未来と過去の関係も明らかになる。
過去と未来が同時進行し、変化が関連していく。
なかなか面白かった。

2019年8月17日土曜日

091(1794) ミッドナイト・ブルー 前編:2019.08.17

如月恭介著「ミッドナイト・ブルー 前編: Cross talk」
を読んだ。
過去と未来を繰り返される形式で話が進む。
過去では、変哲もない日々を過ごしている
サラリーマンが不思議な未来の夢をみる。
そこから退屈な日常が少しずつ変化する。
未来では、1年以上前の記憶をなくした
ヒーロー、ブルーが活躍する。
ブルーは、現在の政府に反旗を翻している。
反逆のグループはいるが、
ブルーはひとりのハッカーだけ組んでいる。
ブルーも不思議な過去の夢をみていく。
そして日常に変化が起こる。
やがて過去と未来の夢が混じり合いはじめる。

2019年8月16日金曜日

090(1793) ハンター:2019.08.16

如月恭介著「ハンター」
を読んだ。
ナチスが不老不死の方法を発見した。
それを用いて7名だけが極秘で利用し、
世界を牛耳っていた。
現在、不老不死関する不思議な記事が週刊誌に掲載される。
金のためにだれでも殺しを請け負う男。
そんな不思議な関係の人が
現在の資本主義の影の存在との
サスペンスである。
面白かった。

2019年8月13日火曜日

089(1792) 南方熊楠:2019.08.13

飯倉照平著「南方熊楠 森羅万象を見つめた少年」
を読んだ。
熊楠の生涯を描いたものである。
今まで読んできた内容であった。
岩波ジュニア新書なので、
熊楠の個性はあまり強くでていないが、
それでも特異性は感じられる。

2019年8月10日土曜日

088(1791) エターナル 後編:2019.08.10

如月恭介著「エターナル 後編 永遠なるもの」
を読んだ。
いよいよ惑星ニビルとの戦いがはじまる。
ニビルの兵器は強力な破壊力を持ち、
地球側は数で対抗する。
このまま戦いが進むと、お互い壊滅的な影響を持つ。
地球にも、現状を受け入れない者たち、
ニビルにもそれに共感する人もいる。
戦いを回避する人たちの行動もはじまった。

2019年8月9日金曜日

086(1790) エターナル 前編:2019.08.09

如月恭介著「エターナル 前編 神々の降臨」
を読んだ。
「エンジェル」の続編である。
時代は300年後の世界である。
滅亡する人類は、生き延びられる準備した
特性をもった市民だけをした
日本のひとつの都市の20万人の住民だけが生き延びた。
残された科学技術を利用して遺伝子操作をして
永遠の寿命を得ることになった。
労働者、兵士として、寿命をもって従順なヒトを作り出した。
人間をつくった創造主の惑星ニビルの知的生命に対抗していく。

2019年8月8日木曜日

085(1789) 一、二、三―死:2019.08.08

高木彬光著「一、二、三―死~墨野隴人シリーズ2」
を読んだ。
ドイツ語で書かれた「一、二、三――死」
という脅迫の手紙が老婆に届く。
同じマンションに住む和子に相談する。
老婆の遺産を狙った連続殺人が起こる。
犯人は、最後に法律を立てに罪を逃れようとするが、
それにもどんでん返しがある。
墨野が探偵役をするのだが、存在感はあるが、
登場が少なく、最後に解決する。

2019年8月6日火曜日

084(1788) サハラ:2019.08.06

如月恭介著「サハラ」
を読んだ。
エジプトの考古学者がヒエログラフを解読していて
カイロで殺される。
友人で情報を得ていた日本の考古学者が
エジプトに飛ぶ。
するとそこにエジプト神話の神に関する内容と
その復活に関する情報があった。
その墓を掘り出して神の復活を謀る組織に殺された。
その組織に敵対する神を、古代から守ってきた民族と共に
古生物学者が戦いをはじめる。

2019年8月4日日曜日

083(1787) エンジェル:2019.08.04

如月恭介著「エンジェル―人類存亡を賭けた壮絶な戦い―」
を読んだ。
奇病が突然はじまる。
世界中で発生する。
しかし、大国アメリカが何も情報発信をしない。
主人公の遺伝子学者の五十嵐が
友人のアメリカの遺伝子学者に連絡すると
どうも国を上げて秘密に研究を続けているようだ。
五十嵐な解析をしていくと
遺伝子に書き込まれた死亡の罠がかけられている。
人類と遺伝子に書き込みをした存在との戦いである。

2019年8月3日土曜日

082(1786) 世界一変な火山:2019.08.03

山本睦徳著「世界一変な火山 知床硫黄山ひとり探査記」
を読んだ。
北海道知床の硫黄火山がある。
この火山は名前の通り、
大量に溶けた硫黄を噴出した火山がある。
それに興味を持った関西在住で
地質や火山の専門家でもない市民が
仕事の合間をぬって知床まで何年も通った。
研究者の手助けを借りながら、地質学的調査を続ける。
データを収集し、解析しながら、
学会発表から論文作成まで行った。
丹念な調査から見つかることもいろいろあった。
そんな探査記で面白かった。

2019年8月2日金曜日

081(1785) 日はまた昇る、君の心に:2019.08.02

如月恭介著「日はまた昇る、君の心に」
を読んだ。
週刊誌記者の沢井祥子が、タックスヘイブンの情報を調べる。
そこの情報から、記事を書いて不祥事を暴く。
その後、不思議な情報を流す人物、買収をかける人物、
沢井が頼る探偵、その事務所の無気力な女性従業員が入り乱れる。
それぞれの過去が錯綜していく。
各種の事件が起こる。
そこには粉飾決算、脱税、横領、談合、
暴行、殺人なども含まれていた。
あっさりとしたストーリーで語られる。
もっと重厚に進めてもいいストーリーだと思える。
面白いことは違いない。

2019年8月1日木曜日

080(1784) ライフ 後編:2019.08.01

如月恭介著「ライフ 後編:新たなる伝説の始まり」
を読んだ。
仮想通貨ライフの強奪する組織、そこから取り返し被害者に戻す。
街に戻った主人公が、どうもそこも住むところでなくなっていた。
仲間が仕事を続けていて、組織に殺された。
それを聞いてい再び、もどり遺志をついで仕事をしていく。
そこが自分たちの住処であることを悟る。
なかなか面白かった。